新年、明けましておめでとうございます。今年もヨーガと共に幸せな一年を過ごせますように。

先日興味深いお話を聞きました。解剖学者で作家でもある養老孟司先生の唯脳論、人間の周りにある社会や言葉も含む人工物は全て、脳の中にある仕組みが表出したもの。コントロールできない唯一のものは自然(人工自然ではなく)であり、その自然の驚異から逃れるために人間はこのような脳化世界を作り上げてきたわけですが、その一番身近にあるのが自分の体だ、と書かれているそうです。これを聞いて、私はヨーガがなぜこころとからだを強く美しくしてくれるのか、別の観点から納得してしまいました。

ヨーガは呼吸によってこころの波を静めて平安を得ますが、アーサナも吸う息、吐く息にあわせてとっていきます。自分の体をはっきりと意識して、こころの動きと一緒に動く。練習を重ねるうちに、難しかったアーサナもできるようになっていきます。反対に、今までできていたのが難しい日もあったり。

OkiShanti 沖縄、ヨーガ。

克服するのが困難なものに耳を傾け、観察し、受け入れてゆく。あるがままを受け入れて、共にある、という姿勢は、人が自然と一緒に生きてゆく姿そのものではないでしょうか。ヨーガのプラクティスによって達成感が得られたり、体の変化や成長に喜びを得ることもたくさんありますが、でも決して執着はしないと教えられます。それはヨーガの世界では無常なものには執着しない、という教えがあり、肉体はいずれ無くなってしまうものだからですが、コントロールができない自然を前に、恐れ、抵抗し苦しむより共存して、受容してもらうのが良いですよね。

さぁ、マットを敷いて、宇宙のリズムと一緒になりましょう。今年も宜しくお願い致します。

ナマステ。



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