先日、沖縄は台風が来てましたが、ヴァータが上がった方も多かったのではと思います。

OkiShantiがベースにしているスタイルのひとつISHTA/イシュタは、サンスクリット語で「個人」という意味です。その名にふさわしくその人それぞれのヨーガを極めることを目指しているISHTAは、また「Integrated Science of Hatha, Tantra and Ayurveda」の略でもあります。Ayurveda/アーユルヴェーダ は、インドの医療、生活術で、最近はそれを実践するスパもあるようです。イシュタ創立者のAlan Fingerのお父さまは、戦争による神経症からドラッグとアルコール漬けの日々に苦しみ、ヨーガによって救われ、親子で様々なヨーガスタイルとその哲学を研究していった末に、それぞれの良い部分を統合、ISHTAとしたのだそうです。

私がヨーガを本格的に始めた最初の頃の目的は、神経系組織を強化して潜在意識に働きかけ、あちこちの問題箇所を治療してゆく事でした。ヨーガを修練し始めると日常生活にも自然に入り込み、フィジカルなアーサナの練習だけではなく、その哲学と派生する学問や思想にも目が向いていきます。
アーユルヴェーダはヨーガと、その同じ哲学サーンキャをベースにして互いが強くかかわり合っており、ヨーガの心身のコントロールに対して、こちらは日常の生活、食事や病気の治療などを受け持ちます。


OkiShanti 沖縄、ヨーガ。-IshtaNY

NYのISHTAのスタジオです。早朝のクラスでは天窓からの静かな光に包まれながら体も目覚めていきます。

アーユルベーダでは3つのドーシャ(エネルギー)Vata/ヴァータ(空、風)、Pitta/ピッタ(火)、Kapha/カパ(地、水)が心と身体の状態を作り出すと考えます。最近はオンラインでも自分のタイプを診断できますので、ぜひチェックしてみて下さい。ちなみに私はヴァータピッタ、風と火の混同タイプです。
基本のタイプと別に毎日ドーシャの状態が違い、暑い日にはピッタが強くなったりするので、それを押さえるためにカラダを捻るヨーガをたくさんしたり、食事もピッタを弱める味を取ったりします。バランスを取っていく、マクロビの中庸に持っていく考え方と同じですね。全てをアーユルベーダで生活するのは大変でしょうが、こういった事を少し取り入れて暮らすのは、自分の肉体と精神状態により気持ちが向いている、敏感に反応できる、という事なので良いと思います。

Hatha(ha/太陽、tha/月)はヨーガの身体的な修練をいいますが、体の完成、すなわち筋肉、骨、消化機能、呼吸器、腺性、神経のすべてのバランスがとれたときに自己実現ができる、という考え、納得しますが簡単に出来る事ではないですよね。それでも救われたいから鍛錬するのですが、ヨーガも仏教も、もう永い永い昔からあって、人間はどうしてこうも苦しむ生き物なんだろうかと思います。ダライ・ラマ師のお話しは、時として決して穏やかではなく、その怒りに圧倒されます。癒しは戦いなんですね。



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