オオトラチャレンジ。 | フナバシクワガタ 2

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自然と戯れるのが大好きな「640(むしお)」のブログ。

■9月上旬の話し 山梨県

今年、オオトラカミキリを探しに、初めて行くことが出来た。
これまでこの時期は仕事が忙しく、なかなかスケジュールが合わなかった。
休みが取れても天気が悪かったこともあった。
そして今年、やっとオオトラチャレンジを敢行できた。

早朝、Itaさんをピックアップして現地に向かう。
9時前には現着し、さっそく実績のある木を教えていただいた。
またSさんやEさんにも採れた木を教えてもらっていた。
みなさん、いろいろ情報ありがとうございます!

午前中、正午、昼過ぎと、刻々と日差しの向きが変わるため、
それに合わせてポイントを絞る。
日が当たっている樹幹が良いと聞いていたので。

しばらくして、続々と虫屋さんが到着される。
ベテラン勢はそうそうたる面々だ。
自分たちも含め9名となって、競争率は高くなった。

が、結局15時過ぎまで粘ったが降臨せず、
誰もその姿を見ることはなかった。
自分たちが去った後に出てきていたら残念だが、それもしかたなし。

ここでの収穫は…
ネットインの練習で確保したセミのみ。


ツクツクボウシ

甲虫は無し。

あとモミの幹にいる蛾。

あれはなんだろうか。

 

あと地面にいたカエル。

何ガエルか調べてない。

 

あと虫こぶ。

この木にたくさんあった。

 

帰りは松屋で夕食。

ネギ塩豚焼肉丼。

失われた塩分とカロリー補充には十分すぎたかな。

でも美味しかった。

 

オオトラチャレンジは失敗に終わり、
まったく収穫なく、とても残念なんだけどそこまで落胆は無かった。
採れるのは時間の問題だと思えるし、
また来年チャレンジできると思うし、
何よりItaさんからおみやげをいただいたし。


オオトラカミキリ
前日にItaさんが別の場所で確保されていた個体を譲っていただいた。

さらに…

ブドウトラカミキリ
こちらもItaさんが数日前に確保されていた個体。
採集場所を教えていただいたが、今年は行けなかったので、
モノホンを手にできて嬉しい。

 

前胸アップで。

良い虫だ。

自分としては、自己採集をモットーにしていて、
同日同所にいる他の方が採られた個体をいただくことがたまにあるくらい。
いわゆる同行採集というのかな。
とはいえ、自己採集でもポイントは教えてもらった場所が多いけど、
それには目を瞑っている…

自分で苦労して見つけたポイントで採集する喜びは格別なんだけど、

そんな機会もあまり無いし…

今回は初めて自分がまったく関わっていない採集品をいただいたのだ。
でもオオトラカミキリは特別だ。
しばらく机の上で動き回る姿を観察した。

持ち帰った日は、水を含んだティッシュを一心不乱に舐めていた。

翌日ケースから出して戯れてみた。

しきりに産卵管を出し入れしていた。


 

そうかと思うと何かが出てきた。

脱糞か…。
何かを口にしていたんだな。
色がついているから水だけではなさそう。
いただく前にItaさんはモミの葉と一緒にケースに入れていたから、
実はちょっと齧っていたのかも。


ピントは合っていないが飛ぼうとする瞬間。
ブーンという羽音がすごい。
野外で聞いたら一瞬スズメバチかと思うかもしれない。


Itaさん、貴重な個体をありがとうございました。


無事展足。

左の触角は欠けているみたいだな。

兎にも角にも、大切に標本にします!

さて、次回はどこへ行けるだろうか。
アティミア探しに行きたいところだが、果たして休日に晴天となるだろうか。
もし曇天や小雨程度なら、コブ叩きにでも行こうか。
そもそも休めるか、今のところ微妙だが、
自己採集でカミキリを拝んで今年を締めくくりたい。