阪神ファンの心意気 | 野球と映画、ときどき…

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好奇心のおもむくまま「おきらく」に

生活を楽しむをモットーにしています

開幕戦の日のデイリーは毎年、作家小川洋子さんの書下ろし


「阪神物語」(エッセイ)を掲載しています。


小川洋子さんは皆さんもご存じ


江夏の背番号にまつわる奇跡から生まれた名作「博士の愛した数式」は映画化もされました。


91年の「妊娠カレンダー」で芥川賞を受賞された実力派女流作家さんで


同時に大の虎ファンとしても有名です。


今年、阪神オーナーを励ます会に小川洋子さんは出席されたそうです。


それは関西を代表する虎ファンアナウンサー道上洋三さんとの縁からだそうです。




ここからは関西ローカルの話題になりますのでちょっと補足説明しますね。


関西ローカルで熱狂的な阪神応援番組チアリーダー


大阪ABCラジオ「おはようパーソナリティー道上洋三(どうじょう ようぞう)です」


関西虎ファンでその番組の存在を知らぬものはいないでしょう。


道上さんは朝日放送(ABC)の元アナウンサーで取締役を経て


エグゼクティブ~とかいう肩書の偉いさんながら


今なお現役でラジオパーソナリティーを勤めています。


小川洋子さんも中学生時代から道上さんの番組を聞いていたそうです。


って、一体この番組何年放送されているんでしょう?(歴史感じます)


私は朝6時45分から時計代わりにミヤネさん以前の時代から


ABCTVの「おはよう朝日です」(通称:おはあさ)を見ていますが


7時40分頃からラジオへスイッチ


するとファンファーレTrumpetとともに道上さんの高らかな声が響きます。


「第○○回 阪神タイガース劇場ビックリマーク


そしてタイガースが試合に勝った翌日にはラジオの実況(おいしい場面)を再度流し


くどいくらいに勝利の余韻に浸り、朝っぱらから「六甲おろし」を絶唱音符します。


まぁ、歌い終えたときの気持ちのいいこと!


朝からパワー全開ですわ。


負けた日はタイガースへの報われない愛を(道上さんと)共有しなければ


仕事や勉強などする気分になれなかったと小川洋子さんも言っています。


それくらい関西で道上さんのラジオ番組は虎ファンと強い絆で結ばれています。




細々とした心配、考えても解決できない悩み、次々押しよせてくる厄介ごと


野球を観ている間だけは少なくとも


そうした諸々を取り合えず脇に置いとくことができる。


一球のストライク、一本のヒットに飛び上がり、歓声を上げている瞬間


頭の中は選手たちの躍動する姿でいっぱいになり


他の何かが入り込む隙間などなくなっている。


タイガースを応援している間だけは、理屈のない、打算もない、純粋な境地を味わえる。



ここまで阪神ファンの恍惚の境地を的確に表現できるとは


さすが芥川賞作家さん、見事です。



もちろん、試合が終われば現実が戻ってくる。


球場を後にして阪神電車に乗り


家が近づいてくればそこには、心配や悩みや厄介ごとが待っている。


しかしタイガースを応援する喜びを知っている心には


ほんの少しだけゆとりある柔軟さで、それらを受け止められる。


今日の勝利で、ひいきの選手のファインプレーで


あるいは明日の勝利への期待で、励まされている。



オーナーを励ます会に出席した小川洋子さんは


ファンは選手を応援するが


ファンはその何倍も選手のプレーから感動をもらっている。


本当に励まされているのは実はファンの方なのだと断言します。




私の心の核芯にある猛虎愛が覚醒しました。


私は生涯タイガースとデイリースポーツを応援し続けますチョキ