今日の松とら屋に泣いた | 野球と映画、ときどき…

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負けたら新聞は買わない


それは真のタイガースファンではありません。


負けたときこそ敗因をデイリースポーツで


分析納得したところで明日への希望に変換するのが真の阪神ファンです。




昨夜の試合、金本選手がホームランを打った時点で一面は決まりました。


関西スポーツ新聞は負けてもタイガース一面だからです。


負けても明日があります。


ポジティブに行きましょう!




松とら屋店主、松下雄一郎記者。


彼のコラムは人情味があって大好きです。


選手のプレーや活躍は一面から四面位で十分堪能できます。


しかし選手の知られざる一面。


そのプレーの生まれた背景、選手のファンに対する気持ち、家族愛等を


プライベートを犯さない範囲で本人のプライドを傷つけない程度に


さりげなくファンに教えてくれます。


私は松下記者のコラムで下柳選手のファンになりました。




ストイックな性格、こわもての割にシャイな性格、気配りや、後輩思い


松下記者も下柳選手から怒られるのを覚悟で書いていると思うんですが


そこは2人の絆とでも言いましょうか、友情より深い愛情が感じられるんですね。



昨日、楽天で登板した下柳選手。


結果として途中降板となってしまいましたがファンとしては嬉しかったです。


昨年、タイガースを解雇された下柳選手。


シーズン終了後に主力やOBら有志が集まり下柳選手の送別会を開いたそうです。


そこでの鳥谷選手の挨拶に私は感動しました。


泣きました。




松下記者が直接下柳選手から聞いた話だそうです。


「僕は人を憎んだことはありませんでしたが


阪神に入団当時はシモさん(下柳選手)を憎んでいました。」


鳥谷選手は鳴り物入りのルーキーで入団一年目からショートを任されていました。


下柳選手は捕れるはずのない二遊間、三遊間を抜ける打球にも


「飛び込め」と鳥谷選手に怒鳴ったそうです。


周囲にもそれは無茶な要求に見えていたようです。


しかしその下柳選手の叱咤激励は10年後を見据えての荒手の指導でした。


将来必ずや猛虎を背負って立つであろう背番号1に


自分で自分の限界を決めずに乗り越えるようにと責め続けたそうです。


でも鳥谷選手は気づきました。


「捕れないと思った打球に飛びつくと何十回に一回は捕れるんです。


自分の限界がそこにはないことをシモさんは教えてくれた。


今の僕があるのはシモさんのおかげです。本当にありがとうございました。」




その時、下柳選手が顔を覆って泣いたそうです。


初めて人前でチームメイトの拍手に包まれながら


男泣きしたそうです。




真剣に怒ってくれる、叱ってくれる先輩、上司ってどれだけいますかね。


モンスターやクレームに怯える理不尽な組織では


今や貴重な存在になってしまいましたね。


そしてそこまで叩かれても食らいついていく根性のある若者も少なくなりました。




送別会はおそらく優しい空間だったんでしょうね。


タイガースの元チームメイトみんなが下柳選手を応援しています。


今度は下柳選手が自分の限界に挑戦する番です。


交流戦のタイガース戦に登板なんて無理ですかね?


金本選手と甲子園で夢の40代対決ってないですかね?


シャイなのに熱い魂の持ち主、下柳選手。


同じ40代仲間として、私も引き続き応援していきますよ。