『阿波麻植(あわおえ)大橋』

 

吉野川中流「日本最大の川中島」善入寺島(上流側)に架かる橋。

善入寺島には昭和27(1952)年から同38(1963)年にかけ

6基の『潜水橋』が架けられ「吉野川市」と「阿波市」を結びましたが、

洪水時には通行できなくなるため

常時両岸を結ぶ『抜水橋』として建設されました。

 

下は南岸からみた『阿波麻植大橋』です。

 

橋の形式(上後部) 3径間連続平行弦鋼ワーレントラス橋5連

橋長 1084m  完成年 昭和54(1979)年

一般県道 市場学停車場線

 

橋梁の鋼材には、架橋当時に開発された溶接性が良く

強度が高い新高張力鋼が使用されている。

また、部材の接合には、吉野川に架かる橋梁としては最後となった

リベット締結工法が採用されている。

<”とくしま橋[はし]ものがたり”より引用>

 

北岸からの写真

補修工事中のようで橋梁中央部はカバーされていました。

南側から順次、補修が進められているようです。

維持管理も大変ですネ。

 

 

この『阿波麻植大橋』について”とくしまの橋 四国三郎 吉野川の橋”

面白いコラムを見かけました。

一部抜粋します。

 

何がなんでもストレート(阿波麻植大橋)

(上略)第1に、川島町、市場町を結びたいという気持ちが道路の線形に表れている。

両町のメインの道路に一直線に取り付いて、しかもT字型(即ち三差路)で突き当たっている。

「メインの道路同志を結ぶだけでいいんだ」「更に奥に進まなくてよいのだ」

という気持ちが表れていて、感動する。

 

第2は南岸では橋からの道は目当ての国道の上を通過し、ランプ上に回って取りついている。

とにかく、橋を架けたかったのだろう。(下略)

 

改めて地図を見ると見事に真っ直ぐ

「撫養街道(県道12号)」と「伊予街道(国道192号)」を結んでいます。

NARUHODO。