潜水橋。
お隣の高知県では『沈下橋』と親しまれ
他にも「沈み橋」や「潜り橋」と呼ばれることもあるとか。
四国三郎『吉野川』には8本の「潜水橋」が現存しています。
その代表格が『高瀬橋(たかせばし)』
吉野川右岸(南岸)からの風景です。
昭和29(1954)年に完成した 552m(四国最長)の潜水橋。
潜水橋(単純PC桁橋、単純RC床版橋)
完成時は日本最長の潜水橋だったとのことです。
吉野川に現存する8本の潜水橋のうち、最も下流に位置します。
水面から少しの高さに設けられています。
川に橋を架けても流されてしまうため、
大雨のときには水没して流出を防ぐ橋が考案されたのが潜水橋です。
潜水橋は、両岸の堤防より低い位置で架けられており、
流木等が引っ掛かって橋に負担がかからない様に欄干が無いのが特徴です。
<イーストとくしま観光推進機構HPより引用>
そして下は対岸(北岸)からの写真です。
500m超え、真っ直ぐな道路って感じです。
石井町と上板町を結ぶ生活道路として利用されています。
ところで、こんなにのどかな風景ですが
吉野川下流域にはあちらこちらで、たくさんの「高地蔵」を見かけます。
高地蔵は暴れ川”四国三郎”の「洪水」と大きな関係があります。
下はこの地区とは異なりますが
よく語られる「東黒田のうつむき地蔵」(徳島市国府町)です。
台座全2.98m、全高4.19mもあるとのことです。
吉野川流域では、かつて洪水が多く発生し
度々、お地蔵様が浸かり、住民の方たちは申し訳ないと
高い台座を設け、お地蔵様を据えたとのことです。
「地蔵が高いほど土地は低い」と伝えられ
高地蔵は「洪水危険度を知らせる警鐘地蔵」として
いまでも地域を見守っています。