先日、高知市内へ出かける機会があり、
「いの町」まで、ちょっと足を広げることができた。
 
「とでん」といえば「都電」を連想されることが多いけど高知では「土電」である。
「土電」の正式名称は「土佐電気鉄道」。
その後、統合により「とさでん交通」に発展?したらしい。
 
以下はとさでん交通株式会社電車輸送課発行「電車で巡るとさの旅」からの引用です。
高知の路面電車は3つの日本一!
その①一番古い
最も古い歴史(明治37開通年)を持つ電車
その②一番短い
最短の電停間距離(清和学園前~一条橋63m)
その③一番長い
軌道線距離が最長(25.3km)
 
また、「土佐電」では」「ごめん」「いの」という方向幕があり、
小学校の遠足の時「ごめん(御免なさい)。いの(帰ろう)。」とダジャレを言ったこともある。
 
ってことは、おいといて
今回は伊野線で、以前から気になっていた箇所を訪れることに・・・。
 
まず、初っ端は「高知大学」周辺の道路。
下の写真が、それ。
イメージ 1
 
おおよそ2車線ほどの広さの道路の片側(北側)を路面電車の軌道が占有。
でも、ここは双方向通行の道路です。
左側通行(東進)している車の正面に右側通行(西進)の電車が現れます。
でっ、どうなるかと思いきや
電車は徐行(停車)し前(東進中)の車は対向車(西進車)の通過を待ち
何事もなかったかのように、右側(反対車線)に移動。
見事にやり過ごします。
他県の人間にとっては、面食らう一幕でした。
 
続いては、高知道伊野ICよりすぐ西側にある待避線のある風景です。
イメージ 2
 
鉄道ファンにはよく知られている「通行票」の交換です。
単線区間の途中に信号場(待避場所)を設け、
運転手同士が窓から「輪っか」を手渡し交換します。
これをタブレットというのかはわかりませんが、
安全を重視した昔からの風景は懐かしくほのぼのとしました。
 
そして、ついでに終点の「伊野停留場」まで行っちゃいました。
別に気になることがあったわけではないけど・・・。
でも「あれっ?」って。
 
イメージ 3
なにか、スイッチバック的に途切れたレール跡があります。
んっ?
もしかして、和紙の原料の積み込み地までの引き込み線跡?
20~30mほど歩くと、そこは駐車場になっていました。
そこから先(奥)にレールがあったとは考えにくいです。
 
結果は?
さまざまなHPからの情報を集約すると
「伊野車庫」跡とのこと。
1999年に廃止され、現在は駐車場として利用されている
とのことです。
 
「土電」にはほかにも「はりまや橋停留所」付近のダイヤモンドクロッシング交差点など
興味をそそられるポイントが多数あります。
折を見て訪ねていきたいと思っています。