雑誌『こころの元気+(プラス)』でも、似たようなの(下記の漫画みたいなもの)を描きました。


8年前、病が再発して、入院していました。


入院中は、他の患者さんたちに似顔絵を描いてあげていました。


2002年・5~7月に入院してました。



おきすぷのブログ

一昔前や二昔前は、考えられなかった事…現在は(と、いいますか、10年近く前くらいから)若い患者さんが増えています。


それから…理由とか原因は、分からないんですが、僕が通院してる病院は、毎年4~8、9月ころ、若い患者さん(入院患者も通院患者も)を、よく見かけます。


また、何故か、よく分からないですが、それ以外の時期は若い患者さんを見かけることが少ないような気がします。


他の病院はどうか知りませんが…。


20年以上前、僕が、病気になったばかりの頃は、40代以下の患者は少なかったような気がします。


大体、50歳代以降の人達が多かったと思います。


この漫画のように、8年前、入院中は、自分と同年代以下の若い患者さん達と、夜9時・10時過ぎ~11時近くまで、ゆんたく(沖縄の方言で『おしゃべり』)を楽しんでいました。


そんな事もあって、入院中は楽しく過ごしていました。

閉鎖病棟でしたが、それは苦にならなかったです。


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通院患者の若年化・低年齢化以外にも病院の状況は変化しています。


20年前まで、僕が入院してた時代は、入院病棟内の清掃作業は患者達がやってました。


院内での朝食・昼食・夕食の配膳も患者達のすることでした。

食事の後の片付け(テーブル拭きなど)も患者達がやってました。


トイレ、風呂場、ロビー内清掃…

病院内の草刈作業も…


病院側からすれば、そういった作業も『リハビリ』だったと言います。


週に1回のベッドのシーツ交換も患者がやってました。


他の病院もそうだったんでしょうか…?


僕が現在通院してる病院は、上記のように昔は患者がやってた事は今は、職員(看護士さん達)がしているそうです。


ルールが変わった…と、言うよりは、ルールが新しくなった――そんな印象です。


病院食もデイケアの食事も、昔と比べて美味しくなったかな…と感じます。

メニューも変わりました。


昔は昼食に刺身が出てた時代がありました。

(刺身というメニューは、ある時、食中毒がきっかけで無くなりました。)


最近から院内は全館禁煙となりました。

受動喫煙が社会問題になったせいもあるみたいです。


精神科病院の社会のイメージも変わっていく方向にあります。


昔より多くの人達が精神科病院を訪れる事にも抵抗が少なくなってるようです。



『精神科病院の変化や進歩について』


若い患者さんが増えた事は良い状況なのか良くない状況なのか、自分としては良い事か悪い事なのか、何とも言えません。


心の病になる人が増えている事…それは確かに良い事とは言えませんが、そうした悩みについて相談する場所として、精神科を受診する人が増えてるのは悪い事とは言えない世の中になっています。


昔は、同じ苦しみを持つ人は自分が精神病院に行くのを嫌がってました。

確かに過去の精神病院はイメージも現実も、すごく厳しい状況でした。


それを思うと、病院の色々な状況が良くなって、心を病む人が精神科での受診をする事を選ぶ…これは今は良い事だと思ってます。


この病に悩む人はどんな悩みでも(悩みの内容がどんなものでも)、そこで、専門医やデイケアの職員や、地活のスタッフに気軽に相談できる時代です。


逆に、健常者が何か深刻な悩み事を抱えても相談する場所が無い・分からない…でも、我々、病の当事者は何かあれば、相談できる人・場所があるから――そのため、幸せな状況に近いと思います。


相談できる場所や人を知ってる人と、そういうのを知らない人…前者の方が幸せな気がします。

それが今の僕の意見です。


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昔は多くの病院が、入院病棟では、職員による患者への殴る蹴るなどの暴力は当たり前――本当にそんな時代でした。


入院患者の生活環境も劣悪だったと聞いています。


ある病院での何かの事件をきっかけに変化(改善)を求める社会や時代となり始めて行き、変化が続き、それが改善へと変わり、進歩に変わって行ったように思います。


精神障碍者の人権も大切になってる今の時代と比べて、昔は『病院』というよりは『収容所』でした。


厳しかった時代の病院の職員・看護士さん達は現在、どうしてるでしょうか?


治療方法や作業療法のスタイルも年々、試行錯誤を繰り返しつつ改善してきています。


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『うつ』に関しては色々な本が出て、その病を経験した著名人がテレビで体験談を話したり、メディアでも、社会でも話題になってました。


それに遅れをとりつつ…みたいな感じで統合失調症についても光が射し込んでき始めています。


漫画家の中村ユキ先生の『わが家の母はビョーキです1巻・2巻』が話題になってきて、ぼくも、それに改善を期待してます。


統合失調症者が当たり前に幸せになれる時代になる事――それがビジョンです。


啓蒙活動の大切さを心に持ちつつ、僕も僕なりに努力し続けて行きます。