事故は収束していないし、こうしたトラブルが引き続く。それでも事故は終わったというのか。原発は安全というのか。
沖縄の米軍基地問題とだぶって見えるのは私だけではないだろう。何かことが起こる、綱紀粛正を米軍は言う、その舌の根も乾かぬうちにまたことが起こる。この繰り返しを数十年続けている。原発もまったく同型である。
野田がいけしゃあしゃあと「冷温停止」を宣言した。ゆくさー。海外メディアはもちろん、国内のメディアでさえ、この「安全停止」宣言に疑問を呈している。「冷温停止」「安全」と言えば安全になるのであれば、100万回でも言えばいいが、そんなことを言ったところで、原子炉内部のことなど何一つ分かっていないのだし、格納容器底部が100度以下だというが、ほんとうにきちんとはかれているのか、はかれているとして、本当に100度で今後はこの原子炉をコントロールできると言えるのか、原子炉内部を見ていないから、まったく分からないというのが正直なところのはずだ。
東京新聞HPに次のような記事がある。
保安院 海への汚染水ゼロ扱い
福島第一原発事故で、何度も放射性物質を含む汚染水が海に漏出したが、経済産業省原子力安全・保安院は「緊急事態」を理由に、法的には流出量は「ゼロ」と扱ってきたことが本紙の取材で分かった。今後、漏出や意図的な放出があってもゼロ扱いするという。政府は十六日に「冷温停止状態」を宣言する予定だが、重要な条件である放射性物質の放出抑制をないがしろにするような姿勢は疑念を持たれる。
原子炉等規制法により、電力事業者は、原発ごとに海に出る放射性物質の上限量を定めるよう決められている(総量規制)。福島第一の場合、セシウムなどは年間二二〇〇億ベクレルで、年度が変わるとゼロから計算される。
しかし、四月二日に2号機取水口近くで高濃度汚染水が漏出しているのが見つかり、同四日には汚染水の保管場所を確保するため、東京電力は建屋内のタンクに入っていた低濃度汚染水を意図的に海洋に放出した。
これら二件の漏出と放出だけで、原発外に出た放射性物質の総量は四七〇〇兆ベクレル(東電の試算)に達し、既に上限値の二万倍を超える。
試算に対しては、国内外の研究機関から「過小評価」との異論も出ている。
今月四日には、処理済みの汚染水を蒸発濃縮させる装置から、二六〇億ベクレルの放射性ストロンチウムを含む水が海に漏れ出した。
さらには、敷地内に設置した処理水タンクが来年前半にも満杯になる見込み。この水にもストロンチウムが含まれている。東電はできるだけ浄化して海洋放出することを検討している。漁業団体の抗議を受け、当面は放出を見送る方針だ。
保安院は本紙の取材に対し、事故への対応が最優先で、福島第一は損傷で漏出を止められる状態にない「緊急事態」だった点を強調し、総量規制を適用せず、四七〇〇兆ベクレルの漏出をゼロ扱いする理由を説明した。
「緊急事態」に伴う特例扱いは「事故収束まで」続くとも説明したが、具体的な期間は「これからの議論」とあいまい。
今後、仮に放射性物質を含んだ処理水を放出したとしても、ゼロ扱いを続けるという。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011121690070643.html
事故を起こして汚染水を垂れ流してもなかったことにしてくれるそうだ。そして恐ろしいことに、今後も汚染水を垂れ流し続け、そしてそれをなかったことにし続けていくという。
今日の「冷温停止」宣言は、さまざまな思惑があってなされている。そのひとつには、「冷温停止」「事故収束」と宣言することで、いま現在もダダ漏れの放射性物質あるいは汚染水をこのあとも環境にながし続けるにあたって、人びとの批判の目をそらそうという意図があるのだろう。浅はかというか、人びとをこれでもかと馬鹿にしている。
先ほどテレビニュースに原発事故担当大臣の細野が出ていた。3・11と同じ規模の地震が来ても大丈夫かという質問に細野は、ぐだぐだ述べたあと、あのぼろぼろの原発が「逆に強くなった部分がある」と言い放った。ゆくさー。ふらー。
いっぽうで玄海原発では一次冷却水が漏れたことを報告するのが遅れ、また、その原因がポンプの主軸が折れるなどというとんでもない事故であったことが報じられた。
政府の連中も原発利権に群がるやつらも、ほんとうに懲りない面々である。
「冷温停止」などというウソをまかりとおさせてはならない。九州では近々すべての原発がとまる。いい機会だ。福島第一が「冷温停止」したのなら、すべての原発を「冷温停止」させよう。