おきなわおーでぃおぶっく情報 -7ページ目

“儀間進のコラムを読む”の協力者に比嘉光龍さん!

今、沖縄で大人気の唄三線者、比嘉光龍(ふぃじゃばいろん)さんにも、ご協力いただけることになりました。


おきなわおーでぃおぶっく情報-比嘉光龍氏と高山正樹


光龍さんのウチナーグチに対するメッセージが、ウチナーグチを使えない沖縄の若者たちを動かすかもしれない、そう思えるほどに、今、沖縄で注目されている人です。彼の勉強熱心さと、そしてその努力の結果で獲得された光龍さんの語るウチナーグチの素晴らしさ(正しさ)は、沖縄の厳しいお年寄りたちでさえ感服しているのです。


光龍さんについて詳しいことをお知りになりたい方は、インターネットでたくさん紹介されていますので、是非「比嘉光龍」で検索してみてください。


ただ、光龍さんに直接お会いして、その熱き思いを伺って、これはどうしてもお伝えしておかなければならないと思うことがあります。それは、次のことです。

ウチナーグチは、方言ではなく、独立した言語であるということ(注1)。その言語が、今危機に瀕している。それはなぜなのか、それを正しく理解するためには、日本が沖縄を侵略したのだという歴史認識を持たなければならない、そうでなければ見えてこないということなのです。


確かに、言葉は変わっていくものです。それを残すことの意味はどこにあるのか、ただ素敵な言葉がなくなるのは残念だから、いえいえ、そんなナイーブな話ではないのです。歴史をまっとうに理解した時、ウチナーグチを危機から救うことの意味が、はっきりと見えてくるに違いありません。



光龍さんが出演している沖縄ブロードバンドテレビの動画がyouTubeにアップされていますのでご紹介します。

(これは沖縄ブロードバンドテレビですから、本来ならばそちらをご紹介すべきなのですが、システムがまだ整っていないらしく、PCによっては視聴することができないので、youTubeへのリンクを貼りました。ご理解ください。)


比嘉 光龍のピリンパラン語やびら 第一回

比嘉 光龍のピリンパラン語やびら 第二回


「ぴりんぱらん」を日本語に訳すと「ぺちゃくちゃ」。また外国語を喋る時に使う「ぺらぺら」という意味もあります。そう考えると、なかなか考えさせられる命名ですね。

(余談ですが、最近、「英語ぺらぺら」というような表現しなくなりましたねえ。「ぺらぺら」って、死語に近い感じです。これからは、英語のうまい人を見つけたら、「お、ぴりんぱらんだね」って言おうかな。)


その他のキーワードは「ミクストランゲージ(Mixed Language)」と「言語的衛生(Verbal Hygiene)」

これ以上は説明しません。どうかみなさん、ご自身で調べてみてくださいね。


※おきなわおーでぃおぶっくを企画するM.A.P.のブログに「うちなーぐち講座」というカテゴリーがあり、そこでもう少し突っ込んだ色々な情報をご紹介しています。まだまだ記事数は少ないのですが、今後も続きます。そちらへもどうぞお越しください。


M.A.P.のブログ「M.A.P.after5」の「ウチナーグチ講座」


また儀間進さん関連記事はこちらです。

「M.A.P.after5」の「儀間進」というカテゴリー


(注1)2009年2月19日。ユネスコ(国連教育科学文化機構)は、世界で今2500の言語が消滅の危機にあると発表し、日本の8言語もそれにあたるとしたました。

極めて深刻:アイヌ語(残存話者15人)

重大な危険:八重山語、与那国語

危険:八丈語(朝日新聞はこの認定に対しては?をつけています)、奄美語、国頭語(沖縄本島北部の言葉)、沖縄語(沖縄本島中南部の言葉)、宮古語

比嘉光龍さんが話す言葉は、沖縄語です。だからその他の言葉に口を出すことはありません。光龍さんはそれぞれの言葉において、光龍さんのような人たちが頑張ってくれることを願っているのです。


下記記事もお読みください。

儀間進氏「語てぃ遊ばなシマクトゥバ」読み手募集


若い方々の参加をお待ちしています!

メッセージはこちらから。必ずお返事いたします。

http://www.ownmap.jp/okinawa/contact/


“儀間進のコラムを読む”の指導者に北村三郎さん!

八木政男さんに続き、北村三郎さんにもご協力いただけることになりました。

北村三郎さんは沖縄で最も有名な役者さんの一人です。八木政男さん同様、その華々しいご活躍の詳細は、ご協力いただける先生方が揃ったところで、あらためてご紹介したいと思っています。



おきなわおーでぃおぶっく情報-北村三郎さんと宇夫方路

(首里、日航日那覇グランドキャッスルホテル、一階ラウンジにて)

M.A.P.のブログを読む



北村三郎さんから、素敵なカセットテープを頂きました。


おきなわおーでぃおぶっく情報-北村三郎のうちなーぐち「我輩は猫である」


北村三郎さんが、うちなーぐちで夏目漱石の「我輩は猫である」を読んでいらっしゃいます。平成5年にNHKラジオで5回シリーズで放送されたものです。抜粋ではありますが、とてもおもしろい。それにしても、訳すのが大変だったのではないでしょうか。この他にもいくつか作品があります。

いつか、“おきなわおーでぃおぶっく”でも是非やりたい企画ですね。

今回の“儀間進のコラムを読む”でも、いくつかのコラムは、地の文をうちなーぐちに翻訳して読むことも考えようと思っています。


さあ、いよいよです。


下記記事もお読みください。

儀間進氏「語てぃ遊ばなシマクトゥバ」読み手募集


若い方々の参加をお待ちしています!

メッセージはこちらから。必ずお返事いたします。

http://www.ownmap.jp/okinawa/contact/

名作を聴く

琉球新報の“落ち穂”というコラムに、図書館の司書でいらっしゃる呉屋美奈子さんが、「名作を聴く」と題して、“おきなわおーでぃおぶっく”の「大城立裕を読む」シリーズについて書いてくださいました。


大城先生を通じて、ブログ等へ転載することを呉屋さんより許可を頂きましたので、ここでご紹介したいと思います。



おきなわおーでぃおぶっく情報-琉球新報記事3

(09/6/20琉球新報:画像をクリックすると大きい記事をご覧にれります。)

(目の御不自由な方のために、音声に変換ができるように、以下にテキストデータでも掲載いたしました。)


図書館を頻繁に訪れ、月に数十冊もの本を借りる利用者の方々がいる。普段、読まなければならない本に囲まれて「積ん読」が専門みたいになってしまった私は、内心忸怩たるものがある。日常の多忙さにまぎれて、なかなか読書の時間が取れないのは確かだが、日常の時間の使い方に工夫が必要だと思わされるのだ。

せめてもの工夫として、このごろ「聴く読書」をしている。仕事の往復で自家用車を利用するが、その時間に“読書”をするのだ。きっかけは“おきなわおーでぃおぶっく”である。県出身作家の作品を朗読作品にしており、これまでにも“大城立裕を読む”と題して「カクテル・パーティー」「対馬丸」を販売してきた。そのシリーズの最新作が、「ノロエステ鉄道」だ。

この作品は、日系移民を題材にした短編集『ノロエステ鉄道』より、表題作を朗読したものであり、著者である大城立裕自身が、実際にブラジルで取材をして書き上げたものだ。県出身の老女が、笠戸丸で出港し、足を踏み入れたブラジルでの過酷な労働、ノロエステ鉄道建設に関わった日々、第二次世界大戦、夫との死別・・、老女のブラジルでの日々は平坦ではなかった。しかし、それでも沖縄に帰れずにいる。若くして夫と移民という道を選んだその理由こそが、十字架となり老女を七十年もの間そこに縛り付けているのだ。日本の裏側で名もない老女が語る半生が名優久米明の声でよみがえる。過去に読んで感銘を受けた作品だが、音にしたときの響きの美しさは、新たな発見であった。

図書館では、視覚障害者のために録音資料を用意している。これらはテキストを機械で音声化したり、録音で吹き込む方法があるが、なるべく抑揚のない読み方で作成される。読み手に想像してもらうことを意図しているからだ。しかし、俳優やアナウンサーが読む朗読CDには、作り上げられた世界観があり、視覚障害者、健常者問わず今や誰もが利用できるユニバーサルデザインとなっている。特に物語が素材となっている場合は、読み方にストーリー性があるとより共感しやすい。皆さんも名作を聴いてみませんか。


呉屋美奈子様。ありがとうございました。


おきなわおーでぃおぶっくOfficial Site「大城立裕を読む」のページ

楽天市場で“おきなわおーでぃおぶっく”販売開始

楽天市場
沖縄map
 
本日開店!!

おきなわ堂へ、そして今日の大城立裕先生。

おなじみの“おきなわ堂”へ。

おきなわおーでぃおぶっく、絶賛発売中です。


おきなわおーでぃおぶっく情報-販売中


昨日の“ノロエステ鉄道”新聞掲載情報が早速POPに。

感謝です!


その後、大城立裕先生宅へ、“ノロエステ鉄道”完成の御挨拶へ。


おきなわおーでぃおぶっく情報-大城立裕さんと


いつもとお変わりなく、お元気でいらっしゃいました。

というわけで、いつもと同じポーズでの記念撮影でした。

(でも、今日は奥様が御一緒です。)