今回のテーマ


 今回は20世紀末から現在までの移り変わりをZ世代の若者たちに語るつもりで投稿します。主に2000年前後から継続しているものについて語ります。




前世代への批判


 バブル崩壊から後は、日本は大して発展していないかのように言われるのですが、むしろ20世紀末以降から今日までは日本は文化が発展している時代なのです。恐らく、50年後では日本現代史の学者はそう言っていることでしょう。不景気の時代なのに文化が発展しているというのはどういうことなのでしょうか。 こうもいえるのではないかと思います。ある意味では今の日本人は景気が良かった時代より賢くなっていると。ただ、その分、労働問題が深刻になり、死活問題につながるような案件が後を絶たなくなってしまったのも事実でしょう。しかし、それは景気が悪いからで、私見では景気が良い時期に築きあげたものの欠陥が景気が良い時期のうちに克服されなかった悪影響が及んでいると考えるべきのような気がします。もし、日本人が景気が良かった時代より賢くなっているのなら、そういった問題を将来的には克服することでしょう。文化のことについて詳しくは次節で述べるとして、景気が悪いなか日本の文化が発展しているのはなぜか考えられることを述べます。景気が悪いにも関わらず文化が発展し続けている理由として、筆者なりに考えたのは、日本の文化は絵画が基礎になっていることです。日本人は絵画好きな民族なのですが、絵画というのは何か物を削ることができれば、いつでもどこでも、どんなに貧乏でもできることなのですね。例え筆や絵の具がなくても土砂に指か棒をたてて地面をこすれば絵はかけるのです。日本人は何かと絵画にたよります。実際、日本では絵から生まれたメディアミックスものも多いです。例えばストライク・ウィッチーズシリーズやハローキティものがあります。ゆるキャラがテレビアニメ化する現象もみられます。日本人で絵画から人生に大きな影響を受けていない人はいないのではないでしょうか(かく言う筆者も小さい頃はぺこちゃんをみかけるとよく安心したり、関東の一部の人にしか通じなくて申し訳ないが、今でも「ぎょうざの満洲」のランちゃんをみかけると食欲がわいてくるものです)。だから日本は景気は悪くても文化は栄え続けるわけです。





2000年前後の遺産



 バブルが崩壊した後は2000年前後で日本は一つの転機を迎えていることになるかと思います。まず、テレビアニメでは1996年に「名探偵コナン」が始まり今日に至っています。1997年にポケットモンスターシリーズが始まっています。そして1998年に遊戯王シリーズが始まり、中断ののち現在に至っています。 また、「おじゃる丸」が始まったのも、この年。2000年にはデジモンシリーズが始まっています。2001年にはベイブレードシリーズが始まっています。2002年にはデュエルマスターズシリーズが始まっています。Z世代の若い人たちにとっては当たり前に日常生活の一部になっているようなテレビアニメシリーズがこの時期に始まっているわけです。そうです、あなた方が生まれる頃です。そして、わたくし筆者の世代のおじさんやおばさんたちが最初にはまった世代のテレビアニメシリーズなのです。ちなみにそれらに先行すること1992年に「クレヨンしんちゃん」、1993年に「忍たま乱太郎」が始まって今日に至っています。また2000年前後は人気特撮ヒーローシリーズのテレビシリーズが復活した時期でもありました。1996年にウルトラマンのテレビシリーズが復活して今日に至っています。そして2000年に仮面ライダーのテレビシリーズが復活して今日に至っています。ちなみに筆者が小学一年生の年にポケットモンスターシリーズが始まったのですが、クラスのみんなは付和雷同状態でポケットモンスターにはまっているのに、筆者はウルトラマン復活第一作目の「ウルトラマンティガ」に夢中になっていて、ポケットモンスターが何だか知らないで話題についていけず、「ウルトラマンティガ」を観ていることを軽蔑された思い出があります。ただ何だかんだ「ウルトラマンティガ」の人気はテレビ放映終了後も今日に至るまで根強く続いており、シリーズ史上名作に数えられるほどの高評価を得ているので、軽蔑していたクラスメイトたちはその思い出を思い出した時、筆者を軽蔑していたことを反省してくれているものと思います。同時に筆者の方もポケットモンスターシリーズが今日も続いていることには恐れいっており、近年になってポケットモンスターを視るようになった今となってはポケットモンスターの最初のシリーズをリアルタイムでみれた彼らを幸せ者と羨ましがっています。ただ、今のポケットモンスターはテレビシリーズ開始当初にはなかった「おじゃる丸」などのNHK教育アニメと同じ穏やかさがあり、テレビシリーズ開始当初と変わって「自然保護」や「命の尊重」のメッセージが強く打ち出されているだけに文学的な深みを増していて大人の心をも強く打つような作品に進歩していまして、もし、テレビシリーズ開始当初にそのような作品になっていたら筆者も大好きになっていたかもしれません。




受難の歴史



 これから、筆者の少年時代と現在で変わったことを述べます。それはポケットモンスターシリーズとトレーディングガードゲームへの評価です。今でこそポケットモンスターシリーズは家族で見られる日本を代表するテレビアニメになっており、トレーディングカードゲームがメジャーなお遊戯になっていますが、実は始まってから程なくしてポケットモンスターシリーズと遊戯王シリーズは育ての苦しみを味わうことになったのです。1997年に「ポケットモンスター」を見て具合が悪くなった子どもたちが続出したことによって「ポケットモンスター」は猛バッシングを受けることになってしまいました。照明に問題があったようなのです。それで人気が下がってしまい、若者文化を叩くことで儲かる論客のかっこうのえさとなりました。筆者も「ポケットモンスター」を観たいと言うと、親から極めてトゲっぽい口調で怒られながら強く止められました。ただ、照明の問題さえクリアすればいいことなので(ここで親の悪口を言うことをあらかじめことわっておきます)、メディアの非難を真に受けて作品の出来をしかと見極めずに盲目的に教育に良くない作品とみなして「ポケットモンスター」視聴を禁止した親も問題だったように思います。もうその頃の小学生の親たちも、もう歳なのでメディアのバッシングに盲目的に従った愚行を犯したことは覚えていないでしょうが。もっと深刻だったのはトレーディングガードゲームでした。これもメディアが叩きまくりました。叩く側の言い分としては、トレーディングガードゲームはガードを集めれば集めるほど盛り上がるゲームだけに、子どもたちは夢中になるあまりカード集めにお小遣いをつぎ込んで、しまいには親に激しくおねだりするなど、お金の支出にはどめがかからなくなり、お金のために非行に走るなど学業に支障が出る恐れが高いというものでした。ごもっともではあります。確かにお金を使うことに緊張感が芽生えるまでに成長していない未成年がトレーディングガードゲームのためにお金を使うようになると、お金に振り回される生活を送りかねません。だからといってトレーディングガードゲームを悪質なお遊戯とみなすのは論の飛躍です。子どもたちがトレーディングガードゲームを学業に支障が出ない範囲で遊ぶように大人が注意してあげればいいことなのです。筆者個人としては未成年がトレーディングガードゲームをする時は必ず大人についてもらうようにすることをすすめたいところです。20歳になった頃にようやく、お金を使うことへの緊張感が芽生えてくるので、その頃になったら自主的に遊んで大丈夫かと思います。私の周りでは当時筆者は小学校4年生で、その年の担任の先生が強く叩いていました。一方でどうやらその先生は保護者と対立していたみたいなのです。 トレーディングカードゲームをめぐって教師と生徒と保護者で緊張状態が生じていたのを漠然と覚えています。筆者としては当時トレーディングカードゲーム略してトレカに興味がなかったのですが、トレカを否定されて悲しい思いをしている同級生の話をきいてあげることはできたかもしれません。ある同級生が強く「遊戯王」を視ることをすすめてきました。当時その裏番組の「へろへろくん」にはまっていた筆者には同級生のプレゼンテーションが響きませんでした。ただ、こう言われたら視たかもしれません。「ジャニーズの風間くんがユウギの声やっているんだぜ」と。そうです、今となってはもはや名優である風間俊介が主演だったのです。H君というのですが、H君にすすめられるがままに筆者も視ていたら担任の先生から同級生たちを擁護しようと声をあげていたかもしれません。そうならなかったのが今となっては残念に思えてならないですね。そう思えるくらいに、「遊戯王セブンス」を視たら、はまってしまいました。笑いありスリルありの楽しい作品でした。「遊戯王」第一作とは路線が異なるかもしれませんが、トレカの楽しさが痛いほど伝わってきたので、ようやくトレカを理解することができました。H君をはじめ同級生たちに伝えたいです。「君たちは正しかった」と。





Z世代の一番純粋な時期



 そんなポケットモンスター略してポケモンやトレカの評価が上昇したきっかけが何だったのかはわかりません。筆者なりの推測を述べさせて頂きますと、ポケモンについては中川翔子氏の功績なのかもしれません。中川翔子氏はお嬢さんながら若者文化の擁護者でいてくれています。世の中には我々しもじもの者たちの味方になってくれるお嬢さんもいるんですかね。彼女はZ世代の若者たちをリードするために生まれてきたのかもしれません。トレカについては「カードファイト!!ヴァンガード」のヒットが大きかったかもしれません。高校生以上をターゲットに大々的にPR戦略をしたのが功を奏したといったところでしょうか。「カードファイト!!ヴァンガード」のテレビアニメ放映開始が2011年、それから次々とトレカのシリーズが誕生しています。



締め


 いかがです?まだまだ日本は発展しているじゃないですか。ぜひZ世代の若者たちは「そんなことないんだ。景気が悪くても日本の文化は栄えているぞ。年寄りだって「ポケモンGO」にはまったじゃないか。ポケモンが我々の生まれる頃から続いたおかげで、あんな楽しいゲームが生まれているんだろ、まさにポケモンも日本の歴史、、、、(割愛)」というような具合で声高に社会に訴えてください。あなた方は上記に申し上げた諸先輩方の生みと育ての苦しみを経たうえで、変なしがらみに囚われない生活が送れているのです。20歳になるまでの月日はあっという間に過ぎていくように感じられるわけですから、気づいたら「平成」が終わってたような感覚でいいのです。気づいたら天皇が代替わりしてて皇太子(女)不在の時代を迎えたのが成人する頃だったのが大事なところです。同じことがずっと続くわけではないことを一番強く感じているのはあなたたちのはずです。やはり30年は長いのです。30代の我々でさえ、「令和」が来年もしくは2、3年後に終わるのはありえないから、きっと10年後ぐらいじゃないかみたいな感覚です。30年ぐらい「平成」の時代で生活してきましたから。多分ゆとり世代の官僚でこれから起こる変化を予測して対策をとるとしたら、どうするのがいいのかを真面目に考えている人も少数派だと思います。多くは1970年代のやり方がこれからも通用するものと信じこんでいます。そんなはずがないですよね。ぜひ変化に疎いおじさんおばさんたちをカバーしつつ、おじさんおばさんたちに構わず、どんどん変化を受け入れていって、おじさんおばさんたちができなかった改善を実現させることを目指して今日明日を生きていただきたいと思います。




 ではまたブログで会いましょう。