1954年の映画。

なんだか恐ろしげで良いことなど想像できないタイトルだ。だがジャンルはミュージカル、西部劇というのだから、ますます?である。主人公のアダム役のハワード・キールはジェイソン・モモア張りにでかい。声もバリトンで、役柄もシンプルで明るい。のだが、ストーリーとしては現代では何かに引っ掛かるだろうし、女性の何かの団体とかグループから非難されること必定なものである。7人の山中に住む兄弟が町から嫁をさらってくる話で、そんくらいのいきおいがあったっていいだろうという気もする。極限の状況にいる男たちの嫁探し。メイドが欲しかったのねというセリフも出てくるが、女はうまい飯が作れて、家の中もきれいに片づけられて服も縫えなくちゃならないし、男は大工にもなれて酪農、農業ができなくちゃ生きていけないというのがその時代の現実だ。

それにしても作中のダンスがすごい。決して時代を感じさせるやんわりした出来というのでもない。ハッピーエンドであるし教訓めいたものなどいらない、楽しめる映画である。