ダンサー・イン・ザ・ダーク/映画
ミュージカル調の映画である。目が不自由な主人公が、遺伝で同じく目が不自由な息子の手術費用を働いて貯金している。だが、最低限の生活の中でも週1の芝居の稽古を楽しんでいる。目は段々と悪化してほとんど見えないために、工場での仕事に支障をきたして解雇されてしまう。最後の給料を含めて隠しておいた全額を、家主である警官に盗まれる。主人公は家主のお金のない秘密を知っていたのだが、自分も秘密を打ち明けておあいこだからと秘密を最後まで守る。盗まれたお金を返して欲しいともみ合っているうちに家主を殺してしまう。そして取り戻したお金を子供の手術費用として支払いを済ませるが、その後で殺人容疑で逮捕され、裁判を経て絞首刑となる。ずっと辛い過程を描き、映像的に驚きの結末を迎える。ミュージカル部分が所々挟まれるのだが、その部分は主人公の望むような、こうあって欲しいというような表現になっている。それだけに歌が終わったあとは一入やるせない気持ちになる。仕事も芝居も仲間であるカトリーヌ・ド・ヌーヴが最後まで親身になってくれていたのが救いである。