詩『言葉の街から』 マイ世界論シリーズ
143
行政や政治の世界になると
ひとりひとりの事情より
みんなの顔した〈法〉が優先する
144
応対する〈法〉の人が
どんなに同情心を抱いても
〈法〉の人として立ち会い去って行く
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欧米流では私たちが〈法〉の人を雇っている
のに過ぎないのに
このクニの悪習が〈法〉の人を祭り上げてしまう
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これでも 二昔前に比べると
割と言いたいことが言えて
ずいぶんフラットな世の中になってはきた
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〈法〉の人の 疎遠で口先だけで無法や利益誘導が
簡単に止むことがなくても イメージ落ちて落ちて
わたしたちが〈法〉の人を使用人と軽く思えればいいさ