短歌味体Ⅲ 3292-3294 なんとなくシリーズ・続[短歌味体 Ⅲ] なんとなくシリーズ・続 3292 ゆっくりと言葉の足が 「それでも」と 言葉の通路を曲がって行く 3293 「それでも」を「そ」「れ」「で」「も」と切り 離してみても それぞれに足跡がついている。 3294 縁日のにぎわいの裏道を 「それでも」が ひっそりと抜けて行く 落日