ブログ版・[短歌味体 Ⅲ] 特別編
1
固く研ぎ澄ませば、
心さえ
刃(やいば)の言葉となるさ。邪悪のフォース 。
註.「フォース 」は『スター・ウォーズ』より。
2
ひと言で言っちまいたい、
しかすがに
古びた流れの中うまく伝わらないな。
3
ストレートに病谷(やまいだに)に
突っ込む、
脇目に回り道まわりみち。
4
(くだらん)とつぶやきながら、
自分の
独りよがりの紐ほどいて来た。
メモ
わたしの若い頃(高校生)つぶやく口癖は、(くだらん)とか(どうでもいいや)、であった。しかし内心の複雑な思いや留保は別にして、体育祭や文化祭など人並みに「普通」に引き受け、また、大人になり社会の人と人との関わりを「普通」に引き受けてきているが、今なお社会に下りてくる、社会から湧き上がるものに対して、内心同じようにつぶやいている。できれば、忌野清志郎のカッコいい音色とリズムでつぶやいてみたいもんだ。うまく言えないけど、つまらない歌も歌っていたかもしれないが、彼の独特の固有の声自体が表現として彼の位相(場所)を指示していたように思う。