[ツイッター詩67] (11月詩) | nishiyanのブログ

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この列島の一住民です。(九州)
今までにない最悪の復古的イデオロギー政権を退場させるため消費(GNPの約6割を占める家計消費)を意識的に控える活動を広めることを開始。2017.12.14に休止。★ひとり継続中。

[ツイッター詩67] (11月詩)


(遙か太古の
人々は
石に霊魂が籠もってる
と見なした)
と語るとき
石、マグマが冷え固まり
石、堆積し途方もない時間で固まった
と無意識につぶやくきみの視線も
走っている
時間の峠を越えていく
 
二昔前までは
(運んでいた塚の石が
そこに据えよと
急に重くなった)
という民話がまだ生きていた
 
時間の波が入れ替わり
もはや 肌合いでは
入れない
感じられない
イメージできない
新しいイメージの地層に
時の岸辺に
きみは立っている
こうして人のイメージ群や位相は変位してゆく
 
けれど
同時代でも
石に祈る人がいる
信の内にいても外に居ても
他人(ひと)のまなざしの
ということはまた
自らのまなざしの
無言の生命イメージの総量を
感じ取るのはむずかしい
けど人ゆえに
つい触手を伸ばしてしまうのだ