彼女の本だけは
本が嫌いだった時期から読めた。
というより、
彼女の本が読めたから
なんとか今、色んな方の本が読める。

愛してやまない作家さん、
江國香織さんの【やわらかなレタス】
エッセイです。
食べ物を実際に自分が食べるよりも
おいしく感じさせてしまう文章力で
私が食べるのが好きなのは
きっとこのひとのせいだと思う。
おいしいということが
とても官能的に伝わる。
とろけるみたいに。
ため息をつくように。
全身の細胞が生き生きと喜ぶ。
心が乱れた時、
心が疲れた時、
よく開く一冊。
そういう時は
自分を満たせというけど
本来ひきこもり気質の私だから
お洒落なカフェやら
なんやらかんやらに行く
エネルギーがなくなってるし
でも、ぐるぐるネガティブになる。
だから、
彼女の五感を借りるのが
効果絶大なのです!
本当に昔から読み続けているひとだから
どんなに私がブレても一瞬で
昔ながらの場所の安心感に満たされる。
安心で安全でやすらかで
不安のない「場所」になるほど
ずっと読み続けてきた作家さんがいる
っていうのは、
ものすごく幸せなことなんだと思う。