裁判を傍聴したというヘルパーさんが

「やっぱりつらい。今でもつらいもん。生きててほしかった

っていうのは思うし。(大久保被告の)涙は、正当化して、

正義感を振りかざしてやった結果、捕まって自分の人生がな

くなって悔しくて泣いてるのか。涙が優里さんにとっての涙

ではないなっていうふうにはすごく強く感じた」

とコメントしていて。被告の解釈は私も同じだけど。

ヘルパーさんについては、考えることがある。

 

私は相談支援専門員として、医療ケアが必要な

難病患者さんのサービスの調整をも仕事にして

いる。そこで苦労するのが、在宅介護を担って

くださるヘルパーさんを確保することだ。

 

医療ケアが必要で、在宅独居の患者さんの場合

24時間連続ケアが必要になるけれど。

切れ目なくヘルパーさんのシフトを組むのが

すごく大変だ。どこの事業所もヘルパー不足で

空きがなかなかない。だから、入ってもらえる

だけでありがたい、御の字なので、質やケア

内容にまで、注文はつけられないのが現実。

苦情を言って、辞められてしまったら、代わりの

事業所はまずみつからない。患者さんはその

ことがわかっているから、質の悪いヘルパーでも

我慢して「ありがとう」ということがよくある。

病院や施設には入れられたくないから、マイナスな

ことは言わないこともよくある。

 

病気自体の苦しさつらさに加えて、

24時間人の世話になる気苦労を抱えていたであろうこと

を想像するとき、

前述の

ヘルパーさんの「つらい、いまでもつらい」の発言の中に

ご自身が提供していたのケア内容についての内省が含まれ

ているといいなと思って聞いてました。