終焉〜激変する小売業界 | せなせなのブログ

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がんばるまん

$たまご屋社長のブログ


都城市にあるとあるスーパーが50年もの歴史を閉じるとの
報告があった。




自分が営業の一員として配属になった頃、
はじめて担当したのがこのお店でした。



当時は今ではあまり考えられない現金支払い。


毎日、朝早くからそこのお母様は他店の情報交換や世間話をしながら
支払いをして頂きました。


POPも当時はもちろん手書き。
その書き方を自分のような営業の素人に一生懸命教えて頂いたのを
今でも覚えている。



朝、昼、夕方と納品がありそれだけの品が
よく売れる時代でした。



それから時代は過ぎ、息子さんが引き継いだ。
その息子さんとはプライベートでもお世話になり
一緒に旅行なども行った。


そしてスーパーの視察にも飛行機で同行した。



そして意を決して新しいスタイルのスーパーが誕生した。



都城にはないこだわりを持った理念と品揃え。
買い物するのが楽しかったし、珍しい商品もいっぱいあった。





そして・・・・・・・・・





時代は変わり、周りにはディスカウントスーパーが乱立した。
当然売り上げが激減し、固定費の捻出もできない状況に陥った。




そのころ、その息子さんと話すことがありこんなことを言われた。

「とても厳しい状況です。辞めることも視野に入れていますが
お取引先を犠牲にしては閉店したくない」

「残った買掛金は絶対棚上げにしない」




その言葉が心に深く残っていた。


そして昨年末あたりから業者間の噂が出始めた。
中には取引を辞める業者も出た。
問い合わせもいっぱいきた。


「岡崎さんこのまま納品続けるんですか?」



社員も納品しない方がいいのではと進言してきた。




でも答えは決まっていました。

そのまま続行



男の約束とか友情とか以前に彼の人間性を信じて
その後も納品を続けました。
でも回復はままならず・・・・・・




そして今日がその今後をどうするのかの大切な
業者への説明会。



きっといい方向に行くと信じています。
幸い、業績好調の部門もあるため、そこを生かしながら
新しい展開を発表するでしょう。




今後、小売り業は益々デフレの波の中で
生き残りをかけ熾烈な店舗展開をしていくのは間違いありません。




でも個人的にはこのデフレはいつまでもは続かないと思っています。



確実にハイパーインフレがやってくると思っています。




それでも生鮮部門をもった超ディスカウンターが6月にオープンするとか、
あと超ビッグなディスカウントスーパーがここにきて
現実味を帯びて、都城に進出が決定しそうな感じがしているのは
とても違和感を感じています。




経済の流れに迅速に対応し、経営戦略をしっかり持って
進むのが経営者のつとめ。



彼の流した涙は自分の心に火をつけました。




今後の飛躍を一期待して今日の会議に臨みたいと思っています。