本日は七夕ですね。
短冊に願いごとを書いて、笹竹につける習慣がありますが、
これは神社神道とは直接の関係はありません。
中国の、織女星のお祭りをして裁縫の上達を祝う習わしと、
日本に昔からあった棚機女(たなばたつめ)の伝説とが結びついて
現在の「七夕」の行事になったと言われています。
お盆に備えて、七夕には髪を洗ったり、牛馬を水浴びさせたりする、
という習慣も、昔はありました。
夏ですので、身を清め、穢れを祓うのは自然な感覚であると思います。
昔の七夕は旧暦でしたので、今より一ヶ月くらいは後ということになり、
旧暦7月7日は、今年令和6年ですと8月10日です。
「たなばたさま」の歌は、最近も歌われているでしょうか。
二番にある、♪ごしきのたんざく わたしがかいた、の箇所、
「ごしき」は「五色」で、以前にも触れましたように、
「青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)」の五つの色のことを指しています。
古代中国の陰陽五行説に依っています。
なお、以前に見知らぬ方からお電話で、
「七夕の笹が終わったので、神社でお焚き上げして貰いたい」
というお申し入れがありましたが、笹竹には神さまは宿られていませんので、
各自で処分されて大丈夫です。祟ったりはしません(笑)。
素材としては普通に可燃ゴミとして出すことのできるものです。
気持ちを込めるという意味でならば、
短冊や飾りが、生ゴミなどとは混ざらないように
別の紙袋に入れるなどして、丁寧に包んで処分されると良いと思います。