岡崎神社に向かっては、まっすぐな広い参道があります。

記録を見ると、大正時代には細い道が田んぼの間についていただけだったのですが、

参道沿いにあった神饌田(しんせんでん。お供えにするお米をつくるための田)の

一部を道にしたり、

参道脇に私有地を持っていらした氏子さんから土地を寄進して戴いたりした御蔭で、

徐々に幅の広い参道を整えることができ、現在に至っています。

 

通常は、参道入り口向かって右側の駐車場に車を停め、

徒歩で、鳥居をくぐりながら石段に向かって進んで行くことになります。

新車のお祓いなどで社殿前までお車で来て戴く場合もありますが、

そのときは写真向かって右側の、鳥居の外側の道を自動車で進んで戴きますと、

坂道が境内まで続いていますので、乗り入れて戴くことが可能です。

 

ところで、最近は少なめにはなりましたが、

鳥居の上に石が投げ上げられていることがあります。

参道の石を拾って鳥居に向かって投げ、うまく乗せることができると、願いごとが叶う、

……という、誰が言い出したのか不明な俗信が全国的にあり、

参拝の前後にそれを試してみられる方もあるようです。

しかし、これは飽くまで「遊び」であって、宗教的な意義はありません。

石を投げる行為そのものが危険で、石が繰り返し当たることで鳥居が傷みますし、

既に鳥居の上に乗っている石があるときは、それを落下させる可能性もあります。

何より、鳥居という神社の「表玄関」に向かって石を投げつけるというのは不敬であり、

決して褒められたことではありません。

御参拝の皆様にはこうしたことは厳に謹んで戴きますようお願いを致します。

 

細かい作法よりも大切なのは「心」ですから、堅苦しくお考え戴く必要はないのですが、

鳥居の中央は神様の通り道と言われていますので、

御参拝のときには、可能でしたら左右どちらかに寄ってお通り戴くのが良いと思います。

鳥居をくぐる前にその都度、一礼をされる必要はありませんが

(それだと京都の伏見稲荷にお詣りするのは大変なことになってしまいます!)、

石段の前まで来られましたら、一度頭を下げてから、登って戴くのが良いかと思います。