ほぼ、毎日のように

新幹線か飛行機に乗っていた頃が、

どんどん遠のいていっていて、

だんだん、自分の「日常」って、

なんだったんだっけ?と思う今日この頃。



酒飲みなので、食後にデザートは

ほとんど食べることはなかったのですが、


プリンも食べちゃったりして。


プリンの美味しさを再認識することなんて

大したことではありませんが、

一事が万事…最近は、

自分の当たり前の「日常」を崩すと、

いろんな発見があったりしてます…。




回し車のネズミのように、

ただ走り続けてきた25年ですが、

突然、ストップ。


そして、

その有り余った時間を、

どう過ごしたらいいか分からない私。


いまは、できることに制限があるので、

どーにもならなくはありますが、


忙しいときは、

時間があったら、

「何がしたい」「これもしたい」が

いっぱいだったはずなのに、

もう、ずーっと、地方取材には

行けなくなっているので、

こうして猛烈暇になってみて、

時間を有効に使うことが

どれだけヘタクソなのかと気づく。


なので、この1年数ヶ月は、

ただ、

本を読んだり、

配信で、映画やドラマを見たり、

そんなことばかり。


地上波のテレビの連続ドラマなんて、

時間的にも、肉体的にも、

ほぼ見られるようなことはなかったのですが、

なにげなく、見たりもして。


そんななかで、

いま、どハマりしてしまっているのが、

関テレ制作のドラマ

「大豆田とわこと三人の元夫」。



ドラマを録画予約するなんて、

滅多に、というか、ほとんどない

私が、毎週、しっかり、録画して

見てしまってます。


「坂元裕二」ワールドに、

どっぷり。


キャラクターたちの

丁々発止のやりとりは

格言が詰め込まれていて、

そして、

端々には、寓意にも満ち溢れていて、

それでいて、

まったく、押しつけがましくもなくて、


その坂元マジックに、

かかりっぱなし。




40過ぎの女性のいま、

いわゆる「日常」が描かれてるわけですが、

その「坂元ワールド」に漂いながら、

なぜか、

いつの間にか、

すごく昔の、

もう忘れていたような出来事や、

遠い青春時代を

思い出させられてる自分に、

ふと、気づくのです。


ストーリーでなく、見る人に、

ぜんぜん関係ない

その人の過去を想起させるなんて…

これこそ、マジック。


それも、

突然、思いがけず、

後ろから、

肩をポンポンと、優しく叩かれたような。


すごいなぁ。


コロナ禍にこそ、

心に響くドラマなのかもしれないですね。