17日
画家の金子國義さんが
天国に召されました。


私は、金子先生とは、
何度か、お酒の席でご一緒
させていただいただけですが、
訃報の衝撃のあと、
ずっと悲しみに沈んでいます。




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金子先生の作品に描かれている
女性は、
扇情的で大胆でありながら、
エレガント。
さらに、
奔放なだけでなく、
麗しく、気高い。


私は、芸術のことは、
まったく分からない素人ですが
初めて、先生の作品を
真近で見たとき、
心を奪われ、その世界観に
ひきこまれました。



先生は、よく、鮮やかな真っ赤な
ニットやカーディガンを
お召しになっていて、
いつも、まるで、踊るように、
ふわふわと軽やかな足どりで、
現れました。

そして、ふわっと
ソファに座り、
まわりが見えているのかいないのか
判断できないような
不思議ないたずらな表情を
浮かべて…


かわいいとかでなく、リアルな
まるで、この世に迷い込んだ
天使のように見えました…。


私が今まで出会ったなかで、
最も浮世離れした
独特の雰囲気を持った方でした。


そして、
陽気にお酒を飲む金子先生の
その存在に触れるだけで、

決して、私が見ることも
感じることもできない、
あのグラマラスな時代の
空気と匂いが漂ってくるような
錯覚に陥り、
酔いしれるような気持ちに
なりました。


もう一度、お会いしたかった…



また、
昭和の灯りが…

心から残念な気持ちで
いっぱいです。