今日は
休みだったので、
いいよ!と前から
薦められていた
本を読みました。

休みの読書が
私のリフレッシュです。

「八月の六日間」

すばらしすぎて
一気に読んでしまいました。

アラフォーの編集者の女性が
登山の魅力に
はまっていくお話です。

山ガールと呼ばれる
女性たちが増殖してますが、
実は、私、
なぜ、女性たちが
山に登るのか
まったく分からなかったのです。

仕事で疲れているのに
休みに、わざわざ
なんで山?
準備も大変だし、
それに、
苦しいのイヤだし…と。

その先入観を覆す出来事が
去年ありました。

9月の終わり、
取材で浅間山に登ったのです。
御嶽山の噴火をうけて、
同じく活火山の浅間山の頂上の
シェルターの取材に
行きました。

夕方
「岡安!明日浅間山登って」
とプロデューサーに言われ
お気楽に返事したのは
いいものの、
山なんて登ったことない私…
学校の遠足レベル

いま思い返しても
無謀でした(~_~;)

始発の新幹線で向かい
登山口を朝9時前に出発。

ひたすら登り続けます。
リポートも、ずっと息が
上がりっぱなし。
苦しいぃ。

スタッフは、みんな男性なので
ついてくのに精一杯です。

やっと森林限界。

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でも、登っても登っても
頂上に辿り着けない


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果てしない。

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そして、
登りはじめて、5時間近くかかって
やっと頂上に。

もう無理っ!と思いながら
でも、これから下らなければ
ならない…どうしよう、と。

日没までに下りられる自信が
なかったので、スタッフが
頂上を撮影している間、
私は、先に1人で
下らせてもらいました。

また、この下りの辛さ(>_<)

登山は人生だ…
とよく聞きますが、
人生って、山あり谷ありでも
多少平坦な道って
ありますよね?
まったく平坦な道がないのは
なんで⁉︎
と1人でブツクサしながら
日没との闘いで必死に
下りてきました。

自分の限界との闘い。
1人24時間テレビです。
最後は、幻聴で
サライが流れてきたほど。

そして、登山口の山小屋に
着いたのは夜の6時。
あたりは真っ暗です。

ほとんど休みなく
9時間歩き続けました。

山を舐めてはいけません。
反省。

もう足か動かない。

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そんなわけで
この「八月の六日間」は
特に響きました。

まるで自分が登ったときの
ことを書かれているみたい。

苦しくて、
「自分は何をやってるんだろう」
「なんでこんなとこに
来ちゃったのだろう?」
って思いながら、
いろんなことを考えたり、
思いだしたり…。

「もう無理っ!」って思っても
誰も助けてくれないし、
逃げられないし、
でも、途中で会ったおじさんの
一言に励まされて頑張れたり。
山の上の現実感のないほど
美しい景色に涙でそうに
なったり…
山の上の静けさだったり…
日没が迫ってくる恐怖だったり…
大自然の中で、
世界に1人だけになったような
感覚や…
山小屋に着いたら、
もうフラフラで
一歩も前に進めない感じや…

そんなすべてが、
リアルに感じられました。

山の魅力ですね。

それにしても、
山の魅力はさておき、
北村薫さんて、
どうして、こんなに
女性の気持ちが分かるのかしら?

不思議です。

山に登らない方にも
オススメの本です。