58歳って高齢者? | 世界を駆ける歯医者

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倉敷市・岡山市・早島町で7つの歯科を運営する医療法人東風会の理事長、守屋啓吾のブログ

昨日の早春塾の症例発表で58歳の人を高齢者として扱っていて、まあ自分の歳が近いということもあり 少し違和感を感じた。

WHOでは、65歳以上としているらしい。まあ実感としてもそれくらいかな?あと健康寿命が平均で男性の場合71歳くらいらしいので http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/chiiki-gyousei_03_02.pdf

あと10年少々で健康寿命が終わるのだから最後の治療として考えたほうがいいとのこと。また治療費を出せるのも60歳前で年金生活に入っては大きな出費は難しいとの考えも…

とは言えほとんど残っている歯を抜いて全部インプラントに替えるのは如何なものか?そのインプラントは、補綴は10年後も何の問題もなく経過するのか?

インプラントは最小限にして、プロビジョナルで咬合を挙げて安定したところで再構成して、しっかりメンテナンスしていけば、私は問題ないように思えた。

本当に様々な考え方があり、治療にも多くのオプションがある。それを選択した時にどういうリスクが減りどういうリスクが増えるのか?という情報をきちんと伝えた上で、その方の考えに沿った介入をしていくべきなのだろう。

その辺りはまだまだ不十分だなと反省しているところ。いろいろな面で勉強になりました。

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