予定通りに午前中のツアーが終了したので一度ホテルに戻って午後に向けて少し休憩することにします




いつもホテルと駅を行き来する時に前を通るお店でドーナツを買ってみたのですが、意外と高かった・・・




今回の旅で多分これがミラノ中央駅のベストな正面画像かも?、やっと撮れた〜!




午後の部、今回の旅の二つ目の目的地に向かいます



この時間の地下鉄は空いてますね




やっぱり天気が良いと足取りも軽い!




3度目の「スフォルツェスコ城」



14時に予約していたこちらに!




「ロンダリーニのピエタ」、ミケランジェロが若くして完成させたサン・ピエトロ大聖堂の「サンピエトロのピエタ」(1499年) はミケランジェロが唯一自分の名前を刻んだ作品、そして目が見えないなか亡くなる6日前まで彫り続けたのがこちらで見ることが出来る「ロンダニーニのピエタ」



ピエタは女性(マリア)の膝の上に男性(イエス)が横たわるのが一般的なのですが、、、このピエタはミケランジェロにとってどの作品より特別だといわれています、それまでは自分のキャリアのために作品作りを続けて来たミケランジェロですが自らの墓のために彫るという時に一番大切にすべきものは " 自分の心 なんだ " と人の目を気にせずに自らの芸術を追求したいと考えました



ミケランジェロの作品の多くは時の権力者に求められ国を象徴する寺院や貴族の墓地などを飾りました、当然その制作には様々な制限が付きまといますだからこそミケランジェロはロンダニーニのピエタだけは一切の制限に捉われず自分の最期に相応しいものにしたいと考えたのです、その決意の現れが女性が男性を後ろから抱える姿でミケランジェロの作品で「ドゥオーモのピエタ」はこの作品と同じようなポーズなのですが後ろで抱えるのは聖母マリアではなく男性、このポーズを用いる場合抱える役目は男性というルールがありました、男性の体を女性では支えられないという考えからです、しかしそれをあえて女性にしました、力のない女性に男性を抱えさせたのは聖母の強さやたくましさを表現するためでそのインスピレーションは、強い女性であるヴィットリアから得たものなのです



ミケランジェロ60歳の時その身を芸術にのみ捧げて来た天才がひとりの女性と出逢います、ヴィットリア・コロンナ (イタリアで名の知れた女流詩人) ミケランジェロが生涯唯一交際した女性で豊かな才能と女性でありながらたくましく芸術の世界を生き抜いて来た強さに惹きつけられました



当時ミケランジェロは教皇の命令で苦手な壁画 (システィーナ礼拝堂の「最後の晩餐」) の制作に着手して大きな苦しみの中にいましたヴィットリアは悩めるミケランジェロを理解し偉大であるからこそ孤独な芸術家の心を支えました



自分を支えてくれたピットリア、それが死せるキリストを力強く支える聖母マリアの独特なポーズを誕生させたのです、、、ミケランジェロの「ロンダニーニーのピエタ」はたんに男性を女性に替えただけではなかったのです・・・


なぜかこのピエタはその背景を知れば知るほど未完成であってもその素晴らしさに惹きつけられていきます、、、来れて良かった、本当に素晴らしい作品だと思います!



そして快晴空の元で「スフォルツェスコ城」を巡ることにします、城壁に囲まれたこのエリアは緑の芝に覆われた憩いの場を提供しています




城壁の中をず〜っと歩いて行きます・・・







「センピオーネ公園」、緑豊かな公園内をさらに進んで行きます





「Arco della Pace (平和のアーチ)」に辿り着きます、多くの人が想い想いの時間を過ごしています








そして路面電車に乗ります!、が、このロケーションとっても絵になります (^^)v



こんなルートでたっぷり乗ることにします





徐々に人が降りて



自分が降りる頃にはとっても少なくなりました



午前中に来た「コルドゥジオ広場」で降ります



メルカンティ通りをドゥオーモの方に歩いて行き裏道に入ると喧騒の世界から静かなエリアに入ります



「メルカンティ広場」ここだけ中世の雰囲気が色濃く残るエリアです






そしてドゥオーモ広場へ、雲ひとつない最高の青空の元でこの画が撮れるなんてこのうえない幸せ!(笑)








青い空に金ピカのマリア像がこの世の幸せを願っているように見えます! (^^;






建物を一周して正面に戻って来ました




正面の扉は元々は木製でしたが1908年に真ん中の1枚がブロンズ製に取り替えられると残りの4枚も1965年頃に取り替えられこの扉の完成を持って、ドゥオーモ建設が完全に完成したことになります



青銅製のドアの表面にはイタリアの彫刻家ルドヴィーコ・ポリアーギが手掛けたレリーフがあります、花や果物そして動物をモチーフにして聖母マリアの生涯が彫られています


十字架から降ろされ天に召されたキリストを後ろで支える聖母マリアの姿が表現されています



そしてよく分からないのですがレリーフの中で何ヶ所か触られていて光っているところがあります?





「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア」のファサード



ドゥオーモ広場の「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の騎馬像」



最後に見たかった光景を見ることが出来ました、これで心置きなくミラノを離れることが出来ます? (^^)



ミラノ中央駅の地下にあるスーパーに寄ります、実は毎日寄ってはいたのですが好みのものがなかったので、、、でも今日は肉のコーナーで生ハムのサンドイッチを使ってくれるようなので買ってみることにしたのですが、間違って温っためてもらっちゃって・・・




それが正解でした、決して生ハムの美味しさを邪魔しない温め方で歩きながらでも食べられるように半分に切ってくれたりと、意外とボリュームもあって大満足の夕飯になりました!