ふくらんだ期待は ぼくの目をキラリと輝かせた
ざくざく 刻まれてゆく ナッツたち
空焼きされた アーモンドとヘーゼルナッツだ
エクアドル産のチョコレートも一緒にメレンゲへ
混ぜる時には豪快に 焼く時には丁寧に
贅沢な程のナッツの香ばしさ
クーベルチュールのチョコレートはアクセント
軽やかな歯ごたえ 「木の実のクロッカン」
手早く袋に入れられて
手早くぼくの口にも入れられて…
「あれ?」
枚数ぴったり? おやつなし?
「こんなはずじゃなかったのにな…」
ぼくが手にしたのは 悲しい現実、へこんだ心に 減ったおなか
見上げた空には 雲間からのほのかな夕日
【週末の夕暮れ】だけが ぼくを満たしてくれた