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丸市屋 みょうがぼち 

 先日の名古屋に続き、先週は岐阜へ出かけて来ました。 岐阜ならではのあるお菓子が気になっていて本当は旬の時期(6月頃)に行きたかったのですが、またまた8月になってしまいました。
 その気になるものがまだ売られているか心配しながら出かけたものの、和菓子屋さんの店頭で発見。 今回は、その”みょうがぼち”なるお菓子を紹介してみます。

 岐阜県民以外”みょうがぼち”と聞いても何のことか分からないと思います。 どうやら”みょうがぼち”とは、”みょうが(ミョウガ-茗荷)”+”ぼち”(この辺りの方言 「餅」が訛ったよう)なのだそうです。 元々岐阜市の周辺で、農作業が忙しくなる5~6月頃、その作業の合間に簡単に食べられるように各家庭で作られていたおやつ的なものらしく、現在では岐阜市周辺の和菓子店でも夏場限定のお菓子として店頭に並んでいます。
 名前は”ぼち”でも米粉が主な材料(団子生地)で、中に空豆をつぶした餡を入れ、ミョウガの葉で包み蒸して出来上がり。 みょうがぼちは空豆餡とミョウガの葉を使うのが特徴ですが、どちらもその時期に入手しやすかったので使ったからだと思います(ミョウガの葉で包むのは、農作業でよごれた手でも食べやすくするためだったのでは)。

 今回、みょうがぼちを購入したのは、岐阜市内の県総合庁舎近くの丸市屋というところ。
 持ち帰って早々、初めて目にするみょうがぼちを食べてみることに。 ミョウガの葉は食べるのか?(桜餅or柏餅?)
 少しかじってみると、桜餅のそれよりは若干固めながらもシャキシャキとしていて”お餅”と一緒に食べられそう。 味は青菜ぽい香りも少し(ミョウガ自体あまり食べないので、結局葉は外して食べました)。

 ”お餅”は、やはり団子の質感に近く、少し柔らかくてシコシコした口当たり。 去年紹介しました結城(茨城県)の”ゆでまんじゅう”を思い出しました(製法なども同じ)。
 中の空豆餡は、こし餡につぶ餡を加えたような感触で(豆の少し大きめの粒々感があり)、栗餡に近い印象。 餡が少し白っぽいのは、一度乾燥させた空豆を戻して使っているからだと思います。
 さっぱりとした味わいながら、豆の旨みもしっかり楽しめます。 また、甘さも控えめにしていて、2つ3つと続けて食べられそう。 130円
 以前も一度書きましたように、この空豆餡はあまり使っているお店を見かけませんが、和菓子に良~く合うと思います(小豆餡よりも味わい深いくらい)。 全国の和菓子店でも、是非一度使ってみて欲しいです。

 ところで、今回みょうがぼちを買った丸市屋は、少し変わった?お店で、店内の2/3くらいは食事スペースになっていて、出来たてのお好み焼や焼きそばを出されています(ちょうど昼食時だったので満席状態)。
 その一角で季節の和菓子も販売されていて、みょうがぼちの他、おはぎやみたらし団子、赤飯などがガラスケースに並んでいます(何故か焼き芋も有って、これが美味しそう)。
 次の栗きんつば(たぶん)も何となくついでに買ってみたものながら、これも美味しい。

 いわゆる蒸しきんつばで、大きさは4X4cm 長さは10cmくらいと結構ボリュームもあります。
 見た目は、”ういろう”ぽくも見えるものの、食べてみるとそれとも違うもちもちっとした食感がかなり良い感じ。 良く出来た団子とういろうの中間のようなイメージで、お米の風味と美味しさがしっかり(新潟の”椿餅”(京都の椿餅とは違って”ゆべし”のようなお菓子)を思い出しました)。
 それに、小豆がたっぷり入っているので、これだけで十分おいしいのですが、栗の旨みも加わって大満足の一品(買って良かった)。 120円

 因みに関西でも、うどんなどを出す食堂でおはぎやお団子も販売する”力餅食堂”グループ(?)が有るのですが、お好み焼屋さんが和菓子を販売する丸市屋のような業態は初めて。 次回、岐阜へ出かけたらまた立ち寄ってみたいお店です。

 結城(茨城県)の”ゆでまんじゅう”については、以前こちらで紹介しています。
 http://blogs.yahoo.co.jp/kzuyoshino/62389728.html

 丸市屋
 岐阜市泉町4
 TEL:058-262-7850