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芳治軒 大石饅頭 

 先月久しぶりに訪れた清水寺(京都市)は、言うまでも無く参拝者が絶えることの無いくらいの人気スポット。 でも、その清水寺とは東山を挟んで丁度反対側(山科側)に位置している大乗寺は、あまり知られていないと思います。
 お寺と言うか庵のようなこじんまりとした佇まいの大乗寺は、普段はそれほど参拝する人も多くないと思いますが、秋のこの時期には結構多くの人が訪れます。 そのお目当ては、境内いっぱいに咲き誇る”酔芙蓉”(スイフヨウ)です。

 地下鉄御陵駅から大石道(大石内蔵助が祇園に通う際通ったとされる道)を南に、途中から山裾を登る道を行くと酔芙蓉の木と大乗寺への石段が見えてきます。 訪れた先週の時点で大体満開のようでした(それでも、今年は天候の影響で花の数が少ないそう)。
 朝に開花する際は純白の花が、午後から翌日にかけて紅色が少しづつ増してゆく様子が、お酒に酔ってゆく様に似ている事からその名が付いた”酔芙蓉”。 芙蓉はこの時期街中でも見かけますけど、酔芙蓉は珍しくて大乗寺(千数百本)ほど花の数が多いところは大変少ないそうです。
 芙蓉も好きな花ですけど、酔芙蓉はより艶やかで引きつけられるような魅力を感じます。 それに何より、グラデーションのように淡い紅色に変化している様子が何とも綺麗でした(色の付き方が花によっても違うみたい)。
 今週いっぱいくらいは、まだ見頃のようなので、関心のある方はお早めに。

 酔芙蓉に酔った後は、何時ものようにお菓子屋さんへ。 今日は、山科の芳治軒のお菓子を紹介してみます。
 こちらは、”芳”の名が入っているように、塩芳軒から昭和2年(1927年)に分かれたお店で、山科では代表的な上菓子屋さんの一軒。

 芳治軒の名物お菓子には、山科が大石内蔵助縁の地だけにそれに因んだ大石饅頭があります。
 本家の塩芳軒にも”聚楽”という有名な焼き菓子が有るのですが、大石饅頭(大石家の二つ巴の紋が入ってます)も少し似た雰囲気のお菓子。
 かなりキメの細やかな生地(微細な気泡がビッシリ)は、材料に糖蜜も使っているからか少し褐色で、コクの有る味わいが中々いい感じ(皮だけで十分おいしい)。
 中の小豆こし餡は、”聚楽”とは少し違っていて、水分量少なめの餡になってます。 すこしパサッとした感じも受けて、好みの餡とは少し異なりますが、こちらもコクと深みを感じさせる仕上がりになっています。 136円

 次は、芳治軒の秋のお菓子の1つ接心(せっしん)。
 栗と餡(それに小麦粉など)を竹皮に包み蒸し上げた栗蒸し羊羹で、幅広の重量感の有るもの。
 蒸し羊羹は、小豆こし餡に粒のままの小豆を配した小倉餡になっていて、蒸し羊羹としてはかなり柔らか目で、口溶けの良さを感じます。 また、竹皮の香りが程良く移っていて味に深みを加えているよう。
 上品な味わいの蒸し羊羹です。 840円

 大乗寺についての情報は、次のサイトをご覧下さい。
 http://www.geocities.co.jp/junfumihp/dtop
 
 芳治軒
 京都市山科区竹鼻竹ノ街道町77
 TEL:(075)581-0209