今回作ったアマレッティは正確にはアレンジされたものになります。
そちらの説明に入る前に、まずは本来のアマレッティの説明を致します。
まず、アマレッティはイタリアの伝統菓子です。基本的にはメレンゲにアーモンドプードルなどを混ぜ込んだクッキー上のものを指します。ガリッとした食感で香ばしいのが魅力の菓子です。
このアマレッティは、フランス菓子のマカロンの起源にもなったと言う説もあります。
フランスでもマカロンは2種類あり、一つはよく御存知のマカロン・パリジャン(表面がつるんとしていてピエが出ているもの)、もう一つはマカロン・ド・ナンシー(ひびが入っていて食感も香ばしい。知らない人が見ると失敗したマカロンと勘違いするかも^^;)
あと、本来のアマレッティは手成形ですが、今回のは絞り袋で絞っています(マカロンに近づけたアレンジなので)
見た目はこんな具合です。
ピエが若干出てしまってマカロンっぽい見た目になってしまいましたが、本来はピエは全く出ずこんもりした仕上がりになります。表面にヒビが入るのが特徴なのと、中身が空洞にならないです。
本のシェフは、アマレッティをアレンジしてマカロンのようなネチッとした食感をもちつつも、表面が香ばしいものに仕上げられています。
印象としてはマカロンとブッセの中間のようなイメージでした。
ちなみに断面はこうなりました。
カカオ分72%のチョコとオレンジゼストとオレンジ果汁、生クリームなどでガナッシュを作り、間に挟んでいます。
チョコの濃厚な味の中に、オレンジの爽やかさが加わり食べ易い味に仕上がっています。
今回作ったこのアマレッティは、作成難易度が低く中身も空洞を一切起こさない事からとても気に入りました。何よりマカロンが苦手な方でもこの食感なら受け付け易いのではと思います。
今作はココアを使っていますが、これを抹茶や紅茶などにアレンジも可能かと思うと楽しみです。
マカロンの起源とも言える菓子なので、作る事ができて今回はいい経験ができたと感じています。別のものも作っているのでそちらも明日掲載します。それではまた。