四国霊場巡礼歩き遍路~舎心ヶ嶽 | 玉置の森のブログ

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修験道のお山を中心に登拝しています(^ー^)

大師堂の前でお勤めをしようと準備していると、太龍寺スタッフTシャツを着た男性(僧侶)が来ましたので、この男性に開扉時間を尋ねてみよう、と思いまして、お尋ねすると「今から開扉します。どうぞ御廟へ」との事(^∇^)

何でも、さっきのお母さんから、歩き遍路さんで開扉の時間を尋ねられたから、早く開けてあげて、と聞いたので、予定を速めて開ける事にしました、との事(^ー^)

素晴らしい対応力ですね(^∇^)

ますます太龍寺が好きになりましたよ(^_^)

私以外に5人のお遍路さんが御廟前に。開扉され、御簾があがり、中の照明が点灯しました。中にはお大師さんの坐像が。お顔は見えませんが、ありがたいご縁と御配慮に感謝しかありません。

静かな声で勤行。他のお遍路さんはいらっしゃいません。このありがたい状況に感謝ですね(^∇^)

大師堂での勤行を終えて、太龍寺最大の聖域・舎心ヶ岳へ向かいます。

お大師さんの著作「三教指帰」に「十九歳の時 阿国太龍獄に登り 虚空蔵求聞持の法を修し」とあり、お大師さんが真魚時代に修行した聖域なのです。

崖の上にはお大師さんの銅像があります。

鎖がありますね(^_^)登れますよ(^∇^)

私はお大師さん像の直ぐ下で、五体投地をしてから正座。勤行を行います。もちろん、理趣経を唱えました。般若心経一巻、そして、虚空蔵菩薩真言を108回、弘法大師御宝号を21回(後ろにお遍路さんが待っていたので)奏上。

後方のお遍路さんは20代前半の男性。名古屋から来たそうです。この子から「いやぁ、お邪魔するつもりは無かったんですが、カッコ良かったっす」と言われちゃいました(^0^;)照れちゃうなぁ(^^;)

坐像とは言え、人間の背丈ほどある大きさ。この様に正面にも回れます。私がお大師さんの後ろで勤行したのは、お大師さんも東の方面に坐して修行なされたから。虚空蔵求聞持法は東の方面に向いて行じなければならないのです。

お大師さんが向いている方面です。

太龍獄・舎心ヶ岳での行を終えて、納経所に向かい、88と舎心ヶ岳の納経をお願いしました。太龍寺の納経所には、徳島の札所中、一番美人?な女性がいらっしゃいます。前回お詣りした時、この方と約束しました。

歩き遍路で戻ってくることを(^o^)

もちろん、この女性は忘れていますけどね(^_^)

太龍寺納経所は2人体制。この女性は団体さんを担当していましたが、絶対に書いてもらう!と決めていたので、ウロウロ(^_^;)不審者みたいですが、この女性が「お遍路さん、書きましょう」と団体の納経を止めて、声掛けてくれました(^∇^)

スラスラ~ッ、と二冊書くと、私が何故貴女が開くのを待っていたのか事情をお話しすると、満面の笑みになって「私、そんなん言ったんや~。ホンマに歩きで戻ってきはったんやね!そりゃ、私が書かなアカンね」

ありがとうございます(^o^)特別に、龍の図柄のお箸をプレゼントして下さいました。

「無事に満願してね。またお詣りしてよ」

来ますとも(^_^)

私の中では、お遍路はこの一回と、いずれ行うつもりの、通しでの歩き遍路の二回だけ、と決めています。何十回も何百回も廻るつもりはありません。それだけに密度の濃い巡礼を心掛けています。札所を打つだけ、を目的としない。歩き遍路をして思ったことは、御朱印は集めるもんじゃない、ちゃんと納経する、お行を行じた証として頂くもので、それ以上でも以下でもない、って思います。最近の限定御朱印とか、色紙御朱印とか、スタンプではありません、と言っておきながら、色とりどりのスタンプ以外の何物でもない御朱印を見ていると、御朱印を30年以上前から頂いている自分が自己嫌悪になる時もありましたが、こうして完全ではありませんが、歩き遍路として札所を訪ね、勤行をした上で頂く御朱印は、本来の意味を再認識させてくださいました。

納経所を出てベンチでおにぎりを2つ食べて、他の歩き遍路さんや白人男性の歩き遍路さんとお話をして、ポカポカ陽気に桜の下で幸せを満喫(^ー^)

護摩堂。

今回の太龍寺最後の行場・北舎心嶽に向かいます。

お、お~~っ(゜o゜;)梯子が置いてますが、固定されてません( ̄0 ̄)

ホント、立て掛けてるだけ。風の強い日は絶対に怖いはず(^_^;)

しばらく岩場を登ると、祠が現れました。不動明王三十六童子が祀られているとも。般若心経一巻、お大師さん御宝号を奏上して、太龍寺でのお行を終了しました。結局、二時間滞在していました。焼山寺もそれくらい滞在していましたね。

札所だけを廻る巡礼は勿体無さすぎです。これだけ素晴らしい場所なのに。

と何時までも居るワケにはまいりません。今日中に大阪に帰らんなん(^0^;)急いで次の札所に向かいます。

今回、太龍寺で頒布して頂いたもの。左から、輪袈裟、中央上が、弘法大師御守、ステッカー(無料)、ピンバッチ、龍の図柄のお箸(無料)。写真にはありませんが、龍の手拭いも頒布していただきました。

今回までは、善通寺の輪袈裟を着用していましたが、次回からは太龍寺の輪袈裟を着用して巡礼します。これは最初から決めていた事。大好きな太龍寺の輪袈裟を着用したかったんです(^ー^)

続く