幸運をもたらすと言われるトーティシェル(さび猫)のカイトは、一番小さくて、ミルクの飲みが一番悪い。
飲みたがらなくても、口に入れるので、体重は減っていないけれど、
何がいけないのか。
四匹をじーーーーーーーーーーーと観察してみて、わかったことは、
カイトが、兄弟のおしゃぶりになっているということ。
彼女のおなかの皮は、よじれてシワシワ。
さらによーーーーーーーーーく見てみると、灰色猫のキッパーは、黒猫カバブの耳の後ろをしゃぶっていて、カバブの耳の後ろには、大豆サイズのしゃぶられ豆ができている。
聞くところによると、子猫達は、市が運営するシェルターにいたとき、母乳が出る野良猫母さんから貰い乳をしていたらしい。
ネットで対策を検索すると、かわりになるおもちゃを与える。
ベストフレンドに、おもちゃを提供してもらい、しばらく別々にするように言われた結果がこれ。
離乳が済めば、おしゃぶりの癖も治るだろうから、それまでの臨時対策として、二匹づつに分ける。
移動ならともかく、二匹づつでは、住居としてあまりに狭いので、うちにある大型キャリも動員。
さび猫カイトとカムクワットをプレイペンに入れ、キッパーとカバブをキャリアに入れてみる。
ところが、よくみると、プレイペンの中で、カムクワットが、カイトをしゃぶっているではないか。
なんとしても、カイトを救わなければ。
というわけで、施設から借りたもう一つの一番小さいキャリアに、カイトを移動。
最初は、新しい環境にぐずっていたものの、カイト以外は、そのうち眠った。
でも、カイトだけ、目を覚ましたまま、そのうちピーピー言い出した。
この声は、腹が減ったのサイン。
急いで、ミルクを用意し、ボトルを差し出すと、飲みました!
カイトだけ、食事のスケジュールが違うんでね。
食べ終わって満足したカイトをすでに寝ているプレイペンのカムクワットの横にぬいぐるみを挟んで寝かせる。
おやすみの歌を歌ってやると、びっくりしたようにこっちを見つめてから、うとうとし始めた。
ここにいる限り、私が全力でお守りしますと誓った瞬間。
寝顔を見て思わず微笑む親バカを作り出す子猫は、偉大だ。
P.S.
日曜日にドロップオフした三匹は、ヌーラとブルームがその日のうちに貰い手ゲット。月曜日の手術が終わった夕方、二匹一緒に引き取られ、イギーは、手術の翌日、新しい家に引き取られていきました。
よかったね。