鈴木明子は今
経験してきた人生の素晴らしさ
スケートへの熱い想いを語り続けている
自分自身
どこまでやれるかわからないという気持ちから
最初で最後と挑んだ
バンクーバーオリンピック
8位入賞
価値観が変わった
オリンピックに一度出てみたら
やっぱりもうちょっと
日本代表として
この仲間達と頑張っていきたい
と言う欲が出てきた
でもゴールは見えなかった
正確には見ようとしなかった
怖かった
幼少期はもちろん
青春時代も捧げた
フィギュアスケート人生
ひたすら練習に明け暮れ
国際大会に世界を飛び回る生活
つまり
フィギュアスケート以外
何も知らないことに気づいていた
引退したら
どうやって生きていくのか
どうやって社会に出ていけばいいのか
ビジョンが全く見えなかった
続けるのも怖かった
やめるのも怖かった
でも決断した
ソチオリンピックを目指す
その年で引退する
決めることで
価値観が大きく変わった
引退後に
どうありたいか
という考えをもって
時間を過ごすようになった
そして
プロフィギュアスケートに
転向することを決めた
好きなスケートを
もっと続けたいから
オリンピックの
メダルが
出場が
ゴールではない
出られなくても
人生は終わらない
それなら
将来の自分のために
この一年を頑張ろうと思えた
自分のプロキャリアのためのステップ
そう思った途端
引退が全く怖くなくなった
あぁ
終わりじゃないんだ
最後の一年は楽しかった
2013年12月
全日本選手権初優勝
2014年2月
ソチオリンピック出場
2大会連続8位入賞
2014年3月
世界選手権6位
輝かしい実績を残した
自分との約束を守る
惜しまれつつ
現役生活に幕を下ろした
今は講演活動を続けている
子供たちに
夢持つ大切さ
壁の乗り越え方を教えている
企業でも
モチベーションを保つ方法など
経験談、価値観を伝えている
たった一人でも
何百人いる中の一人にでも
少しでも何かマインドに関われたら
それってすごいこと
遅咲きと呼ばれた現役人生
しかし
それは花咲くまで
決して諦めなかった
努力の証
鈴木明子のすごさ
今も
コツコツとオーディエンスに
たとえ一人であっても
しっかり伝えている
鈴木明子
経験してきた人生の素晴らしさ
スケートへの熱い想い
今日も語り続けている
written by Kaz Okayasu



