ササキミサトです。
以前、社員への研修をしていたときのこと。
その日は、電話オペレーターのデビューを控えた
入社したての新入社員の方(中途採用で電話応対経験者)へ
受信業務のロールプレイング(略してロープレ)をしていました。
「じゃあ、次の問題がラスト。最後の砦は、クレームです。」
そう言い、その社員へ模擬の電話をかけました。
「ちょっとさぁ、これどうなっているのぉ??」
今までのロープレとは違って、
口調を強めに、お怒りのお客様を演じる私。
迫真の演技!(汗)
すると次第に、
それまで元気に受けてくださっていた新人さんの声が震え、
泣きながら対応しているではありませんか。
「も・・・も・・・申し訳ございませんでした・・・・」
を泣きながら繰り返すだけの新人さん。
「あわわわ・・・どうしよう。。でも。ここで止めてはいけない・・・」
と判断し、最後まで対応してもらい、ロープレ終了。
終わったとたんに「クレームって聞いたときから怖くて仕方なかったんです」
と新人さんが仰いました。
なるほど。。。クレーム=怖い という先入観があったんだな。
ここでの私自身の反省点は、
予め「クレーム=怖い」の公式を解かないままロープレをはじめたことでした。
さらに言うと、
「経験者だからといって、”知っているだろう”を前提として
クレームの説明を省いてしまったこと」も反省点のひとつです。
先に、クレームとはどんなことなのか?
どんな心構えで対応したらよいか?を知っておくことで、
その新人さんは「怖い」という感情に流されずに済んだかもしれません。
クレームって、
・サービスに関するお叱りの言葉
・スタッフの対応に関するお叱りの言葉
・「もっとこうしたらよいのに」というご提案のお言葉
いろんな種類があります。
でも、このようにカタチや言葉としてわかるものは、ほんの一握り。
実際には「不満に感じても何も言わないお客様」の方が圧倒的に多いのです。
だから、言ってくださることはとってもありがたいのだと。
このことを新人さんに話をすると、
「実はクレームってありがたいことなのですね」と
ようやく笑顔が戻りました。
先に伝えるべきだった。
もしかしたらロープレでもっとチャレンジできたかもしれないのに・・・
これ以来、私は講座のときも企業研修のときも、
「クレーム」とはどんなことなのか?をあらかじめ伝えるようにしています。
何も知らずに「怖い事」と思ってほしくない。
プロフェッショナルなお客様対応を目指すには、
避けては通れないことだと思います。
これは、個人で事業をしている方も同じこと。
先に知っておくことで、
自分自身がどのように対応したり、
振る舞ったらよいかが見えてくる。
その先には、
お客様のご満足に繋がっているのだと、
私は信じています。
■ササキミサト直伝!講師力UPで人気講座を作ろう!■
■講座・イベント情報■
セミナー予定
10/22 (土) 創業塾(羽幌町)
11/18 (金) クレームを味方につける!起業女子のための対策講座
キャリアバンク様レギュラー講座
◇コールセンターあるある!スキルアップ電話応対
◇「はじめてのコールセンター」~オペレーターに初チャレンジ!事前知識シェア会~ 9/30 10/26
◇相手に「伝わる」自己紹介講座 9/28
◇いまさら聞けない!ビジネス電話応対の基礎 9/26