ある日のお昼ごはんの時、
娘のお弁当に入れた【赤ウインナー】の残りを食べた。
『もう切ってますよ』って商品。
たまーーに、懐かしくてあの赤いのを食べたくなり、買う。
で、食べ終わった後に、
例のごとくオカンが言うた。
オカン「美味しかったなぁ!コレ!」
と、ウインナーが入っていたお皿を
お箸で叩いてカチカチと鳴らす
この所作が私は大嫌い
私「カチカチしんといて。
そら私が作ってへんし美味しいやろ。
焼いてケチャップつけただけやで」
オカン「初めてやな?」
私「初めてちゃうわ。前にも食べたで」
オカン「そうか?柔らかかったで」
私「そら、そのように作ってあるからな」
オカン「温ったかかったで」
私「そら、温っためたからな」
オカン「美味しかったなぁ〜」
私「はい、良かったね」(棒読み)
オカン「美味しかった〜」
クドいわぁ…
う〜ん、相変わらず
私が作った他のオカズは何も言わへん
赤ウインナーって
たまに食べると美味しいし、オカンも懐かしいんやろな。
それは分かるけど!
私の作ったものは一切褒めない
どうしても、“またか…”という脱力感に襲われる
また、ある日の日曜日…
お昼ごはんは、食パン消費のために、ホットサンドにした。
夫と一緒に作って、休日っぽい。
ひとつは市販のハンバーグと、カレー味キャベツ炒めと、チーズ。
もう1種類はふわふわ玉子焼きとキュウリ。
みんなで黙々と味わいながら食べてたら、
オカンが声高らかに言うた!
オカン「美味しいわぁーー、牛乳!」
!出た!また!作ってへん物を誉める!
隣の夫に小声で言うた。
私「牛乳美味しいて言うてはるで」
夫「そら牛乳は美味いわ」
それが聞こえたのか?
オカン「ちゃんと最初にコレ(パン)も美味しい言うたで!」
私「そうか?ありがとうなー!」(棒読み)
オカン「そら牛乳ウマいわー!」
やっぱり牛乳ね…
ぜーんぶキレイに平らげたあと、
オカン「美味しかったなぁー!はぁ〜美味しかった!
もう腹キンキンやったけど、食べな損や思たら食べられたなぁーー!」
て言うてた。
昨日も今朝も「アタマ痛いわぁ…」て言うてたけど、
この食欲を見せられたら
どこがっ?💢
としか思えへん。
さらに、またある日…。
普段私はお惣菜とかテキトーに作った料理とかが多いんやけど、
たまたまちょっと前にテレビで【ピーマン肉詰め】を見て、
娘と「食べたいなぁ」て言うてて、
そしたら、
たまたま夫が職場の人に、いーっぱいピーマンを頂いて来たし、
【ピーマン肉詰め】
を作ろう!
という気になった。
娘に言うたら「え!珍しいーー!手伝うーー!」
と2人で盛り上がって、楽しく作った。
それが、なかなか上手く出来て、
「めちゃ美味しそうやん!」
と、テーブルに並べたら嬉しくなってきた
みんな揃って
「いただきまーす」
すると、すぐさまオカンが反応したのは、
夫が職場の人に頂いてきた
【巻き寿司】
だった
オカンは
【巻き寿司】でも、だし巻きでも、
なんでも
『端っこ』
が大好き。
オカン「この端っこ、もろてエエか?」
やっぱり『端っこ』狙てたなぁ
私「どうぞ!」
オカン「そうか?『端っこ』もらうで!
(パクリ)美味い〜うまいわ!うまいなぁ〜!」
私「そら、もらったモンやし美味しいやろなぁ」
私が作ったんちゃうからね!美味しいでしょうよ。
そのあと、
私「(ピーマン肉詰め)美味しいなぁ!」
娘「上出来やん!」
と、スマホのレシピを見ながらやけど自分達が作って満足!
ソースもおいしい!
でもオカンは…
オカン「こっちの『端っこ』も、もろてエエか」
【巻き寿司】の反対側の端っこを狙ってる
私「どうぞ!端っこ食べてや!」(棒読み)
オカンの『端っこ好き』は嫌ってほど知ってるけど、
ここまで【ピーマン肉詰め】をスルーされるか…?
オカン「美味いわ〜、『端っこ』!どんなウマイか!全然違う!」
私「…どこでもおんなじやと思うけどねえ」
(ため息)
オカン「全然違うで!『端っこ』美味いウマイ!
私は端っこ大好きやねん」
以前から『端っこ大好きアピール』がすごいオカン。
端っこが良い理由は、
『端っこは、大きいから』
って前に言うてた。
端っこは、シャリも具も海苔からはみ出るくらい大きいから
だとさ。
[大きい=全然違って美味しい]
って、私には分からん。
結局、ピーマン肉詰めや、その他のおかずにはノーコメント。
食べ終わって、最後に
いつもの
お箸を持ったままカチカチお皿をたたくという
[ようけ食べた!ごちそうさんやけど、まだまだ食べられるで!私は箸持ったら離さへん!まだ食べたい!アピール]
の行儀の悪い事をして私に怒られるも、
全く気にせず
「美味かったー、うまかったー
おいしかったー!
おいしかったあぁぁーー!」
と連呼&連呼
【巻き寿司】は確かに美味しかったけど、
オカンにとったら、巻き寿司の味よりも
【『端っこ』 2つとも食べたった!】
という自己満足が
この連呼なのだと私は思てる。
まぁ、こんだけたくさん食べて、こんだけ喜んでるなら、
“元気がなによりだ〜”としか言いようがない。
「ウチの娘(私)は料理上手で、なんでもできるし、美味しいおいしい!」
とお友達にでも誰にでも娘自慢するけど、
私は料理上手でも料理好きでもないねん。
自分の自慢ネタに、私を使わんといてほしいわ…。
オカンにナンボ『美味しい美味しい』て言われても、
それは私の料理を褒めてるんと違て、
褒め称えて絶賛して喜んでる
【感動しぃの自分】をアピールしてるだけにしか
正直、思えへん…