面接対策特講⑲~本番で大事なのは聞くこと~ | 岡野朋一ブログ ~数的処理 特講~

岡野朋一ブログ ~数的処理 特講~

まちを創る、未来を創る、
大事な公務員受験生へエールを贈ります

公務員試験の面接は、面接シートを元に行われるところがほとんどです。
事前に記入した面接シートを持参し、そのシートを元に面接が行われますが、大事なのは「シートそのものが評価されるわけではない」という点です。
その意味で、いくら完璧なシートを提出しても、実際の面接官とのやり取りが下手なら、高評価を得ることはできません。
したがって、当然ながら、面接でのやり取りが最重要になりますが、その際、最も大事なのは「面接官の言葉を聞くこと」です。

例えば、「最近、関心のあるニュースは何ですか?」と聞かれたら、「古いニュース」を答えてはいけません。「最近の」ニュースを答えなければいけません。
では、「最近」とはどれくらいの期間かというと、1ヶ月程度でしょう。
つまり、「ここ1ヶ月間の関心のあるニュース」を答えることになります。

また、「○○県の魅力は何だと思いますか?」という質問に対して、「○○県の説明会に参加した際、県の職員の方の熱意に打たれました」というようなのもNGです。
これは、質問と答がずれています。
「県の魅力」を聞いているのに、「県庁の魅力」を答えているからです。
いや、県庁の魅力にさえなっていません。一職員の魅力を語っているにすぎません。
質問と答が大きくずれています。

さらに、「併願先を教えてください」というのも気をつけなければいけません。
巷の噂では、「併願先だけはウソをついて良い」という都市伝説がまことしやかに流れていますが、面接でウソをつくのはリスキーです。
確かに、「他に受験しているところを教えてください」と言われたら、併願先の全てを言わなくても構いません。
しかし、「他に受験しているところを全て教えてください」と言われたら、全て言わなければいけません。
「全て」と言われたら、全て言う。
「全て」と言われなければ、全て言う必要はない。
したがって、面接官が「全て」と言うかどうかをよく聞かなければいけません。
しかし、面接官が「全て」と言うかどうかを聞き分けて、答え方を変えるのは難しいでしょうから、「他に受験しているところを教えてください」と言われたら、併願先を正直に全て答えるのが原則です。

面接本番では、面接官の質問と受験生の答がずれてしまうことだけは避けたいところです。
質問と答がずれた瞬間、「コミュニケーション能力に欠く」と評価されます。
質問と答がずれないためには、面接官の質問をよく聞き、その問にきちんと答えていく姿勢が大事なのです。

新宿