私は、1つ年下の夫と今年3歳になる子供との3人暮らし。

夫は物腰の柔らかい男性です。


ところが、何かのスイッチが入ると、激しい暴力を振るうのです。

子どもも怖がっているので、なんとかしたいです。


夫とは、結婚前の思い出がなければ、とてもやっていけないと思っています。

本当に幸せな毎日でした。


どんな記念日も祝ってくれて、

どこに出かけても気遣ってくれて、

こんなに優しい人と結婚できた私は、

世界一幸せだと思って疑いませんでした。

※1


私は、出産寸前まで仕事を続けようと思っていましたが、

夫が心配してくれるので、妊娠8ヵ月で退職しました。


夫は、妊娠期間中も私をいたわり、

たっての希望で立ち会い出産に臨みました。

私も、優しい夫が一緒という心強さで、なんの不安もなく出産ができました。


私の幸せな日々は、息子が2歳の誕生日まで続きました。

息子の誕生日には

夫や子どもが好きなものをたくさん作り、食卓はにぎやかに彩られていました。


その日は、早く帰宅する約束をしていた夫でしたが、

いつもの時間を過ぎても帰ってきませんでした。

やがて息子は眠くなり寝てしまいました。


食事も冷め切った午後11時。

夫は酔っぱらって帰ってきました

※2


そもそも、そんなに酔っぱらった夫を見たのも初めて。

何があったのかと驚いている私に、

夫はいきなりカバンを投げつけました。


どうやら、部長を殴り、会社をクビになってしまったようです。


夫は、とにかく暴れて叫びました。

正直、そのあとの記憶がありません。


気づくと、家族3人で床の上で眠っていました。


明け方に目を覚ました私は、

とりあえず夫と子どもをベッドに移し、食事を片づけようとダイニングルームに行きました。


そこに広がっていたのは、せっかくの料理が床中に散らばり、

ビール瓶が割れ、ケーキが壁に投げつけられたまま、はり付いている惨状でした。


私は凍りつきました。

私は、息子にだけはこの光景を見せてはいけないと、必死で片づけました。

※3


すっかり片づけが終わると、息子が目を覚ましてきました。

荒れ狂った夫に何をされたか、未だにわかりません。


子どもなりの気遣いなのか、息子は一所懸命私に話しかけました。

その会話に目を覚ました夫が、私たちの方へとやって来ました。


私は、とっさに息子を抱き上げました。

夫は、静かな表情でした。


「すまない。ごめん。本当にごめんな。

すぐに仕事を探すよ」


前夜とは一転して、元どおりの夫に戻っていたことに安心した私は、

そのこと自体にはホッとしながらも、先のことが不安でなりませんでした。


生活もそうですが、実は暴力的なところがあることを知ってしまった不安も大きなものでした。

※4


夫は3日後、新しい仕事を探してきました。

人当たりのいい夫は、新しい会社でも受けがよかったみたいです。


新天地での仕事も順調らしく、

夫は荒れた日のことなどなかったことのように、再び優しい夫に戻っていました。


私は心から安堵していたのですが、

またもや異変があったのです。


「開けろ! 俺だ! 開けろ!」

深夜に鳴り響いた夫の声で、息子と一緒に寝ていた私が目を覚ましたのは、

4ヵ月ほど経った日のことでした。


夫は、会社の帰りに同僚と飲みに行って、

隣のグループの客ともめごとを起したそうです。

その荒れたままの状態で帰宅したのでした。

家の中に入ると、少しおとなしくなった夫でしたが、


私が

「もうあんなことはたくさんよ。

お願いだから大声を出したり暴れたりしないでね!

そんなあなたを見たくないの。」

と言うと、

※5


「なんだ? 俺に指図する気か? ずいぶん偉いんだな!」

そう言って夫は、私の目もとに向かって拳を振り下ろしました。

目の上の骨と鼻の骨が折れ、床が鼻血で真っ赤に染まりました。

その床に倒れた私を見て、夫は慌てて救急車を呼びました。


救急車が来る間に、夫は優しい人に戻り、私を抱きかかえてくれていました。


「ごめん。ごめん、ごめん」


泣き叫ぶ夫の声を聞きながら、

救急車の到着を待たずに、私は気を失いました。


病院で目覚めたとき、

私はこれからの生活を考え直すときがきたと思いました。


27歳・女性・専業主婦

夫:26歳・男性

子ども:長男・2歳



 

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※1

ラブラブの間は楽しいものですが、

あまり夢中になっていると、ちょっとの失望が大きな痛手になりますので、気をつけて。


※2

それまでに、怒って電話したり、探し回ったりしなかった妻は偉かったと思います。


※3

母は強し! この精神力があれば、夫婦は持ちこたえられるでしょう。


※4

完全なDVです。本当は、最初の時点で、専門家に相談しなくてはなりませんでした。

たまたま1回殴ったというようなレベルではないのですから。


※5

DV加害者は、命令口調や子ども扱いのような言い方に反応します。

イヤかもしれませんが、敬語で接することで、ひどい暴力を回避できることもあります。


【チェックポイント】

この次、大きな出来事があったら、ともかく別居した方がいいと思います。

一緒にいても妻に甘えてDVを直そうとしないでしょうから。

別居したまま治療をすることをお勧めします。