うちの主人は、どちらかというと

亭主関白だったと思います。

 

でも、私はそのことに

 

不満を持ったことはなかった気がします。(※1)

 

私の都合を聞いてくれることなどありません。

 

私は毎日、主人に気を遣い尽くして過ごしていました。

 

それでも、私が主人とやってこられたのは、のお陰。

 

文字通り目に入れても痛くないようなかわいがり方をしてくれていたからです。

(※2)

 

そんな娘も、年ごろになり結婚を考えるようになりました。

 

 

もちろん主人は大反対

このとき、

主人は結婚したがるのも、

変な男性を連れてきたのも、

全部私の責任だと言って怒鳴りました。

 

私が泣いてまで懇願しているところへ娘がやってきました。

 

 

そんなパパなんて嫌いになっちゃうよ!」

 

 

ここまで言われて、

 

やっと主人は落ち着き、

淋しそうな顔をしていましたが、見たことのないような穏やかな表情でした。

(※3)

 

ある日、主人が突然

 

2人で旅行にでも行こうか、と言い出しました。

 

私は、主人から初めて言われたそんな提案に心が躍り、

 

それまで耐えていたことのすべて許せるような気がしました。

(※4)

 

私は、友達と出かけること許されませんでした。

 

 

仕事には真面目でしたし、

 

浮気癖があったことを除けば、

主人のことは尊敬してきたと思います。

 

家族として愛してきたと思いますが、

 

男性としての魅力を感じていたかはわかりません。

(※5)

 

「これからは、2人だけで生きていくことになるんだな。

 

これからもよろしく頼むよ」

 

娘の結婚式の帰り道で主人が言った言葉には、

 

どこか嬉しい気持ちがありました。

 

でも、私が直感的に思ったことは、

 

 

「この人とずっと死ぬまで顔を付き合わせていくのはイヤだ

 

(※6)

 

という気持ちでした。

 

 

主人は、これから私と一緒に、

 

仲のいい夫になって、

一緒に楽しむ時間を作ってくれようとしているのかもしれません。

 

私のことを大切にしてくれようとしているのかもしれません。

 

それを信じて、添い遂げるのもいいような気もします。

 

反面、これまでの縛りつけられるような人生と、

 

自分の意志では何もできなかった日々を思い起こすと、

熟老後もずっとこの人と?

年離婚という道もある。

 

これからは自分の人生を考えて、

 

自分らしく生きていくのもいいのではないかと、

この年になって思っている毎日です。

(※6)

 

そうすれば、

 

これまで不義理を続けた親戚旧友とも、

これまでの大きな空白めながら過ごせるのではないかと思います。

 

そう思うと、

50代のうちになんとかしたいと思えてなりません。

 

Sさん、58歳、女性

 

夫:62歳

点点点

離婚相談

 

点点点

 

※1 この言葉は、

"夫婦が真剣に向き合わなかった"ということを表すキーワードでもあります。

 

女性はみんなマリア様ではないので、不満はあるはず。

 

不満を押し殺していると、それがいつか爆発するのです。

 

※2 子どもをかわいがってくれるからといって、

 

夫婦関係がうまくいっている錯覚は起こさないようにしましょう。

 

※3 子ども両親のことをよく見ています。

 

子どもをして夫婦お互いのことを理解することができるのです。

 

それができている夫婦は、意外とうまくいっています。

 

子どもからの情報収集はとても大切です。

 

※4 ここで心が変わったのなら、

 

「許せるような"気がしました"」ではなく、

完全に"許す"ことです

 

ここで完結しておかないと、また許せない心が芽生えてくるものなのです。

もっと潔い妻になりましょう。

 

※5 

 

長い夫婦生活の中で、

男としての魅力を感じられる夫婦なんて、そんなにはいません。

 

ここは夫として、父としてではなくて、

 

人間としての魅力を見つけてあげましょう。

 

※6 人生を直感で決めないでください。

 

 

"死ぬまで"が嫌なのなら、まず期限を決めてみてはいかがでしょうか。

 

まず3年執行猶予を夫に与えるのです。

 

この3年の間で結論を出しても、遅くはないと思います。

 

ここで離婚を考える前に、

自分が歩んできた2、30年という長い歴史をもう一度振り返ってください。

 

いいこと悪いこともしっかり思い出して

 

過去の人生がよかったのか悪かったのか、肯定なのか否定なのか。

 

それで、よかったらさらによく、

 

悪かったらよくしていけばいいのです。