ちから君
ケーのお友達
その名も
ちから君
私の統計によると、名前の文字に「大」とか「太」 「力」なんて感じが入るとだいたい体が大きくて立派な体格をしてることが多い。
ま、ちから君も例外ではなく、がっしりとしていてそれでいてケーのようにぽよよ~んとした雰囲気を醸し出している。
まるで小熊ちゃんのような愛らしい男の子である。
そんなちから君が我が家に遊びに来てくれるようになった。
しかし・・・
ちから君が来ると何かが起こる!
一番初めの時はテレビのリモコンがなくなった!
「ないないない!ないよ~!!ケー、あんたらゲームしてリモコン使ったやろ?どこやったかしらん??」
「知らない・・・最後のテレビはDVDのリモコンで消したし・・・」
押し入れからソファーから全部ひっくり返してみたけれど、リモコンは忽然と姿を消したのである。
どうするよ~!あれがなかったらDデータみられへんやん!
買ったら高いでぇ・・・
と落ち込んでいた翌朝、電話が鳴った。
ちから君のお母さんである。
「あの~ほんと申し訳ありません・・・」
「あ!リモコン??」
「そうなんです!今朝息子がリュック開けたら『わ!リモコン入ってる!』って言い出しまして・・・どこのリモコンだ??って大騒ぎしてたら『あ、ケーんちのだ』と申しまして・・・ほんとリモコンなくて大変な思いされたでしょ?申し訳ありませんでした。」
「あったならよかったです。安心しました。放課後息子に取りに行かせますので、そのまま置いといていただけますか?」
あ~よかった♪
その日からちから君が家から帰る時は
「リモコン持って帰ったらあかんでぇ!」が口癖になった。
別のある日、突然電話が鳴った。
「はい!」
「ふぅ~ふぅ~」怪しい鼻息だけが聞こえる。
「もしもし??」
「はぁ~はぁ~あの~、これから行きます!」
「へ?ちょっと待って!誰だい?」
「ちからです。」
「え?ちから君、もうかえってるん?ケーまだかえってないねん。かえってきたら電話させるからちょっと待っといてね!」
「はーい。」
ピンポーン!
待っとけって言ったのに、ちから君は待ってくれず・・・
笑っていたらケー帰宅。
そこから二人で遊び始めた。
その日はカーペットを洗濯していて、それをソファの下に敷きたかったので、4年生が二人揃っているということは私にとって好都合だった。
「ちょいと君たち!このソファ、持ちあげてくれるかね?」
「はーい!」
「ちから!底持ってよ!行くよ!せーの」
「だめだよ~重いもん。」
ちから君は力持ちじゃなかったのだ(爆)
「ちから君、ちからなさすぎ!」
って言ったら笑ってたわ(笑)
ちから君がかえって、さて、お風呂に入ろうかね?と思ったら電話がなった。
「はいもしもし」
「あの~忘れ物しちゃった!」
「え?何忘れたん?」
「ゲームのソフト」
「ほんまや!ここにあるわ!どうする?明日まで我慢できる??」
「できないよ~!ママに取りにいってもらうから!」
「ママだってご飯作ったり忙しいやろ?無理やで!我慢したらどう?」
「ダメダメ!お兄ちゃんに怒られるから!」
「じゃ、公園までおばちゃん持ってったげるから公園まで来られる?」
「わかった!」
お風呂入ってなくてよかったわぁ・・・
そこからダッシュで公園に届けて一日が終わったのである。
ちから君が来ると何かが起こる、そんなお話でした。