抱き巾は大事です！

皆さんこんにちは♪おかんです!

皆さん抱き巾ってご存知ですか？

前身頃の胸の部分の幅のことです。女物では、身八つ口止りから、男物では、袖つけ止りから、衽つけの縫い目までの横幅をいう。裾で測った前幅より、1～1.5cmほど狭い寸法が基準で、抱き幅は胸まわりの寸法を基準に割り出します。

仕立てるときにあまり抱き巾まで指定する人は少ないと思いますが、一番キレイに見せたい衿元を左右する重要な部分です。

おかんの衿合わせは長襦袢の白衿が９０度が好きなので深めに合わせる方ですが、胸が薄いので標準で行けます。

バストの大きな方はどうしても標準だと深く合わせられないので、衿の角度が70度〜80度ぐらいにの鋭い角度になると思うのです。衿合わせの深めがお好きな胸の豊かな方は抱き巾で調節して深めに合わせられるようにされるのをお勧めします。

また胸の薄いスリムな方はその逆で標準より少な目の抱き巾で仕立てられたら綺麗に着付けられると思います。脇で取るタッグが多すぎるのも始末に困りますからね。

衿の角度が鋭い合わせ方だとどうしても大人っぽく粋な感じになってしまいます。それもお好みですが、紬のようなカジュアルなら良いのですが、フォーマルでは鋭い角度の衿合わせは、あまり向かないと思うのです。抱き巾が全く合っていないと着付けが綺麗に出来ず、崩した着付けになってるので、玄人さんぽくなってしまいます。

因みにおかんは紬もフォーマルも長襦袢の衿合わせは90度の深めで、ちょっと浮かせて合わせます。