おかんの単衣の考え方 | 安くて楽しむ♪キモノ日和り

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自分に合った相応の着物ライフを背伸びせずに、
エンジョイ♪しようと思っています。白衿白足袋の正統派。お出かけ着物を楽しんでます。

皆さんこんにちわ♪おかんです!

 今年は単衣についてすっごく私なりに考えてみました。
今さらなぜって?
だって今から20年きものを楽しむとしたら、後、40回単衣の季節が巡って来る訳です。改めて、単衣とはなんぞやと言う事をおかんなりに真剣に考えてみる事にしました。
文章にすると、自分の考えがまとまるからです。正直毎年この時期(透けない単衣の9月)迷ってます。
 
単衣は二通りの考え方が有ると思います。
その一つは袷、単衣、薄物とカテゴリーを3つに分けて、透けない単衣を合物(中間の衣類)として扱う考え方。私はこれでした。
 
 
2つ目は、単衣仕立ては暑さをしのぐために裏を外して仕立ててあるのだからこれは透けない単衣も透ける単衣も夏物だと言う事で、袷と夏衣のニ種類あるという考え方です。
 
孝先生はこの考え方です。透けるか透けないかの違いだけで、どちらも夏衣と言う事です。
 
単衣(透けない単衣)は夏物だったんです!ここがポイントです!
おかんはその肝心なところが抜けてました。
 
先生の著書にも、「単衣仕立ての夏衣は、、、。」と言う文章が有りました。
 
 
それでやっとおかんのグレーゾーンがハッキリして来ました。透けない単衣は合い物では無く夏衣だったんですよ!
孝先生が、「単衣の襟裏は絽を付ける。とか、6月〜9月中は夏衣の単衣仕立てですから帯は全て夏物、長襦袢や小物も夏物でと京都の先生方から教わりました。」と仰っていた訳が、やっと納得いったのです。「この方がわかりやすく、又若い方を迷わせては気の毒だ」との思いから著者でハッキリ書いておられるのです。
夏衣なんだから夏物で取り合わせるのは当然と言えば当然です。確かにわかり易い!
 
孝先生の若い頃の話なので、相当以前(70年ぐらい)前の京都の話だと思いますが、本来はこの考え方だったのだろうと推察します。いつから誰が秋に季節の先取りを言い出したのでしょうね?
「初夏は季節の先取りをしますが、初秋には実際に先取りをすることは無い。」とハッキリ仰ってます。
これは9月のまだ暑い時期に透けない単衣に冬物の帯や長襦袢を合わせるような素材としての先取りはしないと言う意味だと受け取りました。
柄や色で季節感を出せば良い事です。
 
6月〜9月までの4ヶ月を完全に夏帯で過ごせるとしたら、夏帯の考え方も少し変わりますわ!
 
9月はまだ残暑厳しいのに冬物の帯の取り合わせはかえって暑苦しいと仰ってます。
私も先日のお茶会で実際にそう感じました。
 
私の場合は9月は透けない単衣に夏帯で小物は色と柄で秋の雰囲気をコーディネートします。
 夏衣としてのコーディネートです。
 
ですが、9月の透けない単衣の季節とは言うもののマダ暑いと思ったら、透けない工夫をして薄物を着ることにします。
おかんも朝香さんのように黒の長襦袢の代わりにアノ黒の美容ランジェリーをジャーン着て9月の上旬も薄物で過ごす訳です。
 
孝先生の衣替えで行くと、単衣の長襦袢て要りませんね!今の長襦袢は袖だけ無双だから袷の季節はそれを着れば良い事になりますわ!
 
今年の9月ははどちらも透けない単衣に紗の夏帯ですが、去年まで冬物の帯を合わせてました。
 
おかんはこれからは単衣に冬物の帯を合わせるのは、ここ10月に入ってからです。10月は袷の季節とは言えマダマダ暑い!その頃に透けない単衣の着物を袷の代わりに着て、冬物の帯を合わせおかんは美容衿と変え袖を冬物に変えて過ごします。
単衣の着物以外は全て冬用です。袷の着物の代用としてのコーディネートです。
 
 春を書き忘れてました。
5月はマダ袷ですが、もう暑いので単衣を袷として着る日が多いです。私は4月の暑い日はもう単衣を着てますわ!その時は帯や小物は冬物のコーディネートですが孝先生は春の単衣は先取りをされるとの事で、5月の中旬から夏帯を締めても良いでしょうと書いておられます。6月はもう透けない単衣(夏衣)の月なので当然夏衣のコーディネートです。
(先生はいつも若い人に配慮して、分かりやすい説明を心がけておられます。二四節季・七十二候では表現されてませんでした。五月の中旬などのように分かりやすい表現をされておられ、ありがたいです。私もそんな本買いましたが、わかりにくいです!白露からとか言われても、いつやねんって言う感じです。不勉強ですんません!)
 
衣替えは、四季のある日本ならではの文化です。着物は帯をしてしまうと、衣類の枚数を減らして体感温度を下げる事が出来ません。夏を中心に考案された衣替えだったと推察されます。高温多湿の日本の夏をどう過ごすかという工夫が春には季節の先取りをしても、秋にはしないという所に凝縮されているように思えます。先人達の知恵ですわ!
 
余談ですが、10月3日のカンタービレの朝香さんのブログで、胴抜き仕立ては作られたらしいですが、着ておられないとのこと。私も一枚作りましたが、あんまり意味がなかったです。そこまでして袷に見せる必要性を感じませんでした。暑かったら堂々と単衣を着れば良いんですよ!胴抜きは必要ありませんわ!今では胴抜きは一枚も持ち合わせておりません。
 
通常では衣替えにそんなにルールは必要ないです。体感温度は個人差があるんですから!日本列島は縦長だし!
そもそもみんな揃って一斉には無理ですよ!
 
私はこうして文章にして、自分の頭の中がやっと整理できました。上記はおかんの衣替えです。
 
お付き合いありがとうございます。
 
皆さん これはあくまでこう言う考え方もあると言う単なる一個人の覚書です。わたしは着付けを習った事が無いので(着付け教室の影響は受けていない)これは自分の実践した感覚と、それに一番近い孝先生の提唱されていた事を参考に頭を整理したまでの事です。(がまん大会じゃ無いんですから、熱中症にならないように、臨機応変、体感重視で行きましょう!)
 
もしよろしければ、参考になさってください。
 

デハデハ

 

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