※【病気解説一覧】のリンクを記事に最後に貼ってあります。様々な病気や検査について語っておりますので、普段から気になってるものを探していただければ幸いです。
なにか、自分にとって心がぽかぽかするもの。そういうもので周りを囲むのも悪くないですよね。
さて。便潜血ってちょっとめんどくさい検査ですよね。
変な容器を渡されて、自分で色々やらなきゃいけない。
一体こんなんで何がわかるっていうのか。
そんな疑問に出来る限り分かりやすくお答えしたいと考えております。
当たり前のことですが、便潜血反応は自分が大腸がんになってるかもしれない確率を知る検査です。
そしてやっといた方が自分の命を救える検査なんです。
市健診の受診券、皆さんしっかり家に届いてますか? あれには、特定健診に肺がん検診と大腸がん検診がセットになってますよね。それに倣って会社の検診でも同様に検査が行われることが多い。
何故なら肺がんと大腸がんが死因になる人数が多いからです。
※出典:日本対がん協会
ご覧の通り、男性でも女性でも肺がんと大腸がんが死因のトップ2なんです。
国としては、早期発見して治せれば医療費を節約出来るって算段なんですね。
そんな訳で、肺がん検診が今のところレントゲンであるように、大腸がん検診は便潜血反応となっているんです。
ちなみに肺がん検診は自治体によってCTのところもありますが、大腸がん検診が大腸内視鏡になっていくことはないでしょう。
何故なら大腸内視鏡は、検診として行うには費用も合併症リスクも高くなってしまうからです。
それくらい便潜血反応は費用も合併症リスクも低い。簡便な検査ってやつですね。そしてそれなりに優秀な検査です。
食道、胃、十二指腸、小腸、大腸。全ての消化管で起きる、うすーい出血でも陽性になる鋭敏な検査なんです。
症状がなくても大腸癌を見つけられる検査と言ってもいいでしょう。
ただ完璧でもありません。データを少しばかり記載します。
・進行した大腸癌があっても、実際に陽性になる確率は1回で56%、2回で83%。
・便潜血反応陽性の3%くらいが進行した大腸癌。
・検査全体で0.15%の大腸癌が発見される。
ですから、便潜血反応が陽性になったとしても絶対に大腸癌という訳ではありません。そこまで焦んなくとも良いんです。
しかし進行した大腸癌があっても20-30%は見逃されてしまうってことにも注意が必要です。
だからこそ1回でも陽性になったら絶対大腸内視鏡なのです。
「もう1回やって陰性だったから大丈夫」とかはありません。これは「下血したけど止まったから病気はない」と言ってるのと同じです。
同様に「私は痔持ちだから出血した。大腸がんじゃない」と決めつけてはいけないんです。
確かに痔は30%陽性になりますが、しかし逆に言えば70%は痔以外の理由があるってことです。その70%の中に進行した大腸癌があるかもしれないんです。
更にもう1つだけ忠告させて下さい。
先ほど申し上げた通り、便潜血反応は消化管全体の微量出血をチェックしています。
便潜血反応は大腸癌の可能性を見る検査ですが、他の癌からの出血にだって反応するんです。
「大腸内視鏡で大腸癌はなかったけど......胃癌があった」なんて笑えない状況もあるんです。
便潜血反応が陽性になった時、1年以内に胃カメラをやってなかったら大腸内視鏡と一緒に受けましょう。
ちなみに大腸ポリープなんて便潜血反応如きじゃみつかりません。陰性の人の30%に大腸ポリープはあるとされています。
大腸癌や大腸ポリープを確実に見つけたいなら、便潜血反応ではなく大腸内視鏡という訳です。
とは言え、大腸癌は育つのに時間がかかります。
ですから毎年便潜血反応を積み重ねるのは意味があるでしょう。
大腸内視鏡はめんどくせぇなって思ってる方、年1回の便潜血反応くらいは受けてみませんか?
検査は病院と同じようにうまく利用しましょう。
以上です。
それでは皆さん、お疲れ様です。
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