※【病気解説一覧】のリンクを記事に最後に貼ってあります。様々な病気や検査について語っておりますので、普段から気になってるものを探していただければ幸いです。
いやぁ雪ですなぁ。寒い寒い。
それに今、インフルエンザBに加えて胃腸炎が真っ盛りな感じです。皆さんご自愛下さいませ。
さて過敏性腸症候群です。
かなり頻度の高い疾患です。って言うか多かれ少なかれ誰でもこの要素があるんじゃないかと思ってます。
今回は教科書的な解説よりも経験からの個人的見解を展開してみようと思います。
その方が寧ろ分かりやすいのではないかと思うのですが、違ってたらごめんなさい...。
【男は下痢、女は便秘】
・まず基本的に「男は下痢。女は便秘」という消化器内科医の共通認識があります。
・もちろん男性の便秘と女性の下痢もありますが、概してそうだという話です。
・男性は比較的大腸がまっすぐで流れやすいんですが、女性は骨盤の中にぎっしり腸が納められてて大腸がクネクネしてるんで流れにくい。
・何を隠そう自分も下痢型の過敏性腸症候群です。1日3-5回はトイレに行きほぼ軟便です。
【治すのではなく症状と付き合うために】
・自分にとっては「これが普通の状態」ですし「まあこんなもん」と思ってます。特に薬は使っていません。
・しかし人によっては「これじゃ日常生活がままならない」という方がいます。こうなると手助けが必要になります。過敏性腸症候群のような言わば状態はこの感覚が大事です。
・ポリープや癌、高血圧や脂質異常症、或いは心筋梗塞などの器質的疾患は治さなくてはならない。
・しかし、過敏性腸症候群に代表されるような機能的疾患は、治すのではなく症状とお付き合いしていくことが目標となるんです。即ち、薬を使うかどうかは日常生活に制限が出ているかがポイントになります。
・頭痛やめまいなども同じですね。あるいは線維筋痛症もそうでしょう。実際、過敏性腸症候群の患者さんには、頭痛やめまい、線維筋痛症の併発がよく見られます。
・あと完璧は難しいんです。まずはだいぶマシになったを目指しましょう。
【癌や潰瘍性大腸炎の除外は必要】
・ちなみに便秘でも下痢でも、機能ではなく器質的疾患が原因となることも当然ありますから、検査で除外しておくことも大事でしょう。
・子供時代からではなくある程度歳をとってからお通じの状況が変わった人は、特に検査が必要でしょう。
①CT
・腸の状態をチェックします。便が多いのか少ないのか、硬いのか水分が多いのか。
・ある場所を境にして便の量が変わっていれば、そこに癌はないのか。下痢の原因が潰瘍性大腸炎なら粘膜が肥厚している筈だがそれはないか。
②大腸内視鏡
・CTはあくまで航空写真。現場に出向いて調査するのが大腸内視鏡です。大腸癌や潰瘍性大腸炎があれば確実に分かります。
【薬の使い方】
・では具体的にどう付き合っていけばいいんでしょう。ここからはお薬を中心に語って参ります。
・機能を調整する薬は基本的に2種類です。お腹を動かすか、止めるかです。漢方などでお腹の張りを取るというのもありますけどね。
①整腸剤
・まず下痢型でも便秘型でも整腸剤を試すものいいでしょう。
・例:ラックビー3g分3毎食後、ビオフェルミン3-6錠分3毎食後、ミヤBM6錠分3毎食後(出荷調整中)などですね。
②下痢型過敏性腸症候群
・お腹の動きを止める方向の薬を使います。
・毎日毎日使ってもいいですし、運転や試験などでうんこに行ってる場合じゃない時に使ってもいいでしょう。
・ただずっと使ってると便秘傾向になるんで調整も必要になります。
・以下を追加したり変更したりします。
・ポリフル(500)3-6カプセル分3毎食後
・イリボー2.5-10μg分1朝※女性は5μgまで。
・ブスコパン(10)3-6錠分3毎食後
・アドソルビン4-6g分3毎食後
・ロペミン1カプセル頓服1日2回まで。
③便秘型過敏性腸症候群】
・一般的な便秘の対応と同じです。
・例:大建中湯、酸化マグネシウム、ガスモチン、リンゼスなど。
・詳しくはこちらをどうぞ。
今回は以上です。
それでは皆さん、お疲れ様です。
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