満月が過ぎ、月は獅子座から乙女座へ移動した。
満月が過ぎると、日増しに月の出が遅くなる。
満月過ぎの月は、まるで遅刻してきたみたいに、
夜も暮れてから、東の空におっとりと姿を表す。

 私の家は南・西・北に広い窓があるのだが、
東側は玄関で東の空が見えない。

 西の空に昇る金星や、三日月。




乙女座の陶芸家友人の作。サンゴを焼きこんだ鉢

真夜中に頭上に上る満月はベランダからよく見える。
でも東の空に昇る満月や、その数日後の月は、
外に出なければ見えない。

 全方位的に地平線が開ける砂漠が好きだ。
新月だろうが満月だろうが、どこからでも昇る月が見えるし、
新月の静寂、まるでビロードの空に、
金糸銀糸で縫いつけられたような星にうっとりとする。

 さて本日は乙女座の人々への2015年の運勢をお知らせしましょう。
8月11日には、幸運の木星は獅子座から乙女座に移動します。
それを頭に入れて、2015年前半を過ごしてみましょう。

コスモス コスモス ヒマワリ もみじ チューリップ紫 晴れ ブーケ2 雪

おとめ座2015年の乙女座の運勢
 2015年は乙女座にとってちょっと複雑な年だ。
人から見たら些細なことなのに、
それがあなたにはまるで重大な事件に思えたりする。
仕事も真面目にやっているのに、
自己評価に比べて会社の査定が低く、
理不尽な思いをすることも少なくない。

 果たして乙女座の運気はそんなによくないのか。
そんなことはない。
問題なのはあなた自身の“世界を見る目”に
バイアスがかかっていることだ。

 2015年前半は、
乙女座が夏以降に迎える幸運期までの準備期間だ。
確かに様々な問題が浮上して
気分が落ち込むことも少なくない。
多分乙女座は他の人に比べて、
世の中で許せないことが多いのだ。
その潔癖さを引っ込めて他人に対する包容力を持つと、
世界は全く違って見えるようになる。

 まず向こう半年間、
世のため人のために動いてみるとよい。
仕事で出世するより、
だれかを幸せにすることに焦点を絞って動いてみよう。

 2015年、獅子座を運行する木星は、
すべての人に自分の人生の「主役」になれと提案している。
あなたが立つべき舞台の幕が開くのは8月11日以降。
それまでにやるべきことは精神を統一し、
心身をピュアな状態に保つことにほかならない。
つまり2015年前半は、
演劇の神様を降ろすための準備期間というわけだ。

 春までの数ヶ月で体を鍛えるのもおすすめだ。
特にヨガなどの精神修養っぽいものは、
心を鍛え雑念を取り除いてくれる。
また目覚めのときに向け、
心身に養分を与えておくのも得策だ。
通常の仕事で発揮していた効率主義は引っ込めて、
芸術鑑賞や映画、極上のエンターテインメントなどを堪能したいものだ。
心理学でいうと、これはインキュベーション(孵化)の時期。
あなたの中で栄養や養分が蓄えられ、
やがて誕生の時を迎えるまで、
楽しみに待っていよう。

 仕事で気をつけたいのは、
天敵との戦いが待っていること。
それが上司である場合もあるし、
ドライな新人だったりもする。
人間関係が一筋縄ではいかないのがこの時期の特徴。
正しくあろうとして孤立を深めるより、
包容力で相手の頑なな心を溶かす努力をしよう。
信仰心のようなものが不思議な縁を引き寄せ、
結果的に仕事を成功に導く時期だからだ。

 乙女座は本気で人を好きになると、
とても献身的に尽くす人だ。
しかし愛を感じられないまま交際を始めると、
「彼は私に何をしてくれるの?」と損得勘定を働かせてしまう。
後者タイプの恋愛はやめておいたほうよい。
半年を通じて出会いは少なめだが、
2月は人の紹介で知り合う男性に注目だ。

 今現在好きな人がいるのなら、
奉仕精神が恋愛成就の鍵となる。
ここで純粋な愛情を捧げておくと、
夏以降に嬉しい知らせが届く可能性大。
2015年前半は、来るべき幸運期への前奏曲。
“なりたい私”になるためのリハーサル期間でもある。
そう考えると前向きに日々を過ごしていけそうだ。
 
あなたが輝くステージ
 精神修養があなたを幸運へと導く時期。
あなたに用意されているステージは、
セドナの砂漠のようなパワースポットや、
宗教施設のイメージだ。
あたりは静まり返り、
今の段階では観客は1人もいない。
舞台の幕が開くのは、
乙女座が本格的な幸運期を迎える8月以降だからだ。
それでもあなたは「主役」として舞台に立つ。
それは開演のベルが鳴る前の、
聖なる瞬間だ。
あなたは静かに目を閉じ、
演劇の神様が降りてくるのをじっと待っている。
2015年前半は、かくありたい。