4月にオリンピックの開会式の演出を行う総監督が、
映画「トレイン・スポッティング」
(一般的には「スラムドッグ・ミリオネア」のほうが有名か)
のダニー・ボイルと発表されたときは唸った。
「さすがイギリス、やる~!!」と。
さらに音楽監督はアンダー・ワールドではないか!
あ、興味のない人にはつまらないかも知れないが、
かつて80年代にロンドンで暮らしたことがある私は、
イギリスの音楽好きなのである。
イギリスのロックが好きだから、
英国占星学協会で勉強することを選んだというの、ホントです。
ネットで流出しているオリンピックの開会式にかける
音楽リストがスゴイ!
Elger "Land of Hope and Glory"
日本では「威風堂々」と訳されているけど。。。
そこからがスゴイ。
もはや古典となったパンクバンドのヒット曲のオンパレードだ。
The Jam
Sex Pistols なんと"God save the Queen"だし、懐深いなぁ。
The clash クラッシュは当然、ロンドン・コーリングでしょう。
Mike oldfield はチューブラー・ベルズ。
彼に録音をさせたリチャード・ブランソン。
今の人達はヴァージンエアの会長としか知らないだろうが。
Vangelis ヴァンゲリスといえば、映画『ブレード・ランナー』を思い出す。
OMD と書かれただけで、それが
オーケストラ・マヌーバレス・インザダークと分かる人は、
結構な年のはずだ。曲はもちろん「エノーラ・ゲイ」。
80年代初期のヒット曲だ。
さらにHendel などの古典にも遡ってしまう。
そして The Who,はマイ・ジェネレーション
The Rolling stones は、サティスファクション
The Kinksは、All day and All of the Night
もちろんThe Beatles も忘れていないが、そればっかりじゃないのがいい。
ダニー・ボイルの世代に(ということは私の世代なんだけど)合った、
選曲が続く・・・。
Led Zeppelin
80年代に流行ったスカ・バンド The Specials、
もちろん忘れてはいけないDavid Bowie 曲はスターマン、
後にHeroesもだ。
Queen は、ボヘミアン・ラプソディ 泣けるぅ。
当時は知らなかった。歌詞の中にアラビア語でビスミッラーという
フレーズがあったことを!
またまたPistols が来て、Duran Duran ,New Order,
Frankie goes to Hollywood の“リラックス”が続く。
SoulⅡ soul ,Happy Mondays,Eurythmics もちろん“SWEET DREAMS”ね。
The Verve や Prodigyもかけちゃうんだ。
そして音楽監督を務めるUnderworld は、ダニー・ボイル作品に使われた
“Born Slippy".
The Chemical Brothers も忘れちゃダメでしょう。
もちろんBlur ,Mark Ronson &Amy Winehouse ,Radiohead
(なぜか私が砂漠でよく聞いている)、Muse,Coldpray,
Franz Ferdinand, Adele, Oasis
そんな音楽に混じって、私が住んでいた頃から続く
TVドラマ、コロネーション・ストリートのテーマに、
イースト・エンダーズのテーマソングまで。
(これは日本で言えば「渡る世間は鬼ばかりのテーマ」みたいなもの)
ジェームズ・ボンドのテーマ
ドクター・フーのテーマ
そうかと思えば、
Sir Huber Perry/画家でありヴィジョナリスト、William Blakeの、
“Jerusalem-エルサレム”まで・・・
なんだか私にとっては、自分の音楽史が甦るような選曲なのだ。
ところでダニー・ボイルは、1956年10月20日の天秤座。
多分、満月生まれ(ということは月は牡羊座)。
あのエグいスピード感は、牡羊座の月って感じだ。
世代的に蠍座の海王星0度と天秤座27度の太陽がコンジャンクション。
恐らく牡羊座の月(終わりの度数)と、海王星はオポジション。
海王星の凶角は、ある意味、秀逸な映像センスを生み出す。
でも『トレイン・スポッティング』の汚い便器に吸い込まれる幻覚や、
『スラムドッグ~』で野外トイレに落ちて、汚物にまみれる映像センスは、
どこから来ているのでしょう(笑)。
早朝始まる開会式、起きれなかったら録画必至である。