以下の文章は、3週間前に某雑誌のメルマガに書いたもの
(使い回しでスミマセン)。


「今月の星の動きで外せないのは、22日の日食でしょう。
日食は月が太陽の正面に来て、太陽が隠される現象、つまり新月の特殊な形です。
神話や伝承では、竜が太陽を飲み込むといった不吉なイメージで描かれることが多く、
伝統的な占星術でもやはり凶相とされています。
古くは冷害や国家間の戦争、
政権交代(福田改造内閣は、実際に昨年8月に起こった日食直後に発足しました)、
天災を引き起こすとも信じられてきました。
しかしいたずらに人の不安を煽るより、
この日食がもたらす何かポジティブな面に注目したいものです」


これを書きながら、「22日の日食前後に衆院解散しそうだな」と思っていたら、
今日の夕刊のトップに「解散今月21日にも 政府与党が合意」の文字が躍っていた。
やはり東京都議選の敗北を受けて、解散に踏み切ったということだろう。
 
今回の日食は蟹座の終わりの度数(29度27分)で起こる。
今年は先月23日の新月(蟹座の1度30分)に続き、
新月が蟹座で2回も起こる特別な年である。
6月下旬の新月時には、太陽と月が蟹座の1度に位置し、
山羊座を運行する変容=トランスフォーメーションの星・冥王星とオポジションを形成していた。
蟹座VS山羊座のポラリティは、政治的な変容や民族間の紛争などを暗示(ウィグル自治区での暴動など)。
しかもそれが、感情の根深いところに起因し、
かなりヒステリックな形で表出しやすいのだ。
6月下旬の新月時から水面下で動いてきた問題が、
22日の日食でより明らかになるといったらいいだろうか。

私はマンディン(政治占星術)の専門家じゃないので、
政治の動向を予測することは得意じゃない。
でもサイコロジカル・アストロロジー(心理占星術)の観点から言うと、
日食は個々の心の中で起こる“死と再生のドラマ”と読める。
今回の日食を自分の中の古い自我が死に、
新しい何かが生まれる象徴ととらえてみてはどうだろう。
一生のうちで滅多に経験できない壮大な天体ドラマを、
屋久島や奄美大島、上海などまで観に行く人もいるだろう。
でもできれば大勢で大騒ぎしながらというより、
日食の瞬間を静かに自分と向き合う時間にしてみたらどうだろう。

私は今回の日食の瞬間をスタジオ・メディナ で過ごす予定。

星の時間 -Stella tempus-

画像は、ロンドンにあるコンラン系レストラン『PLATEU』。超バブリーな店だった。
まだあるのだろうか~。
なんとなく日食のイメージから選んでみました(意味ナシ)。