おてつたび・壱岐ステラコート平安閣 アルバイトと生活 | オカポンのブログ

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岡本 誠 OKAMOTO Makoto

おてつたび、壱岐、全般

 

おてつたびとは、人手不足の地方の宿泊業者や農漁業者と、旅をしながらアルバイトをしたい人達をマッチングさせる、ネットサービスです。
 

6月6日に九州壱岐のステラコート太安閣というホテルの配膳・片付、部屋掃除の募集に応募して採用されました。
 

16日間、壱岐のホテルに滞在して1日3時間から6時間ぐらい仕事をします。休日もあります。トータルの労働時間が50時間ぐらい、時給は870円でした。
おてつたびは宿泊は無料ですが、現地までの交通費はでません。

■ステラコート太安閣に到着
8月2日、博多港を15:45に出港したジェットフォイルは壱岐の郷ノ浦港に16:55に到着。

 

観光案内所で若女将がホテルの車で待っていてくれました。

 

おてつたびのサイトに若女将の写真が載っていたのですぐに分かりました。コンパクトカーですが自宅から運んできたロードバイクを入れた箱はそのまま積み込めました。
壱岐ステラコート太安閣まで車で5分。7階建ての大型リゾートホテルでした。


■寝床
若女将に16日間生活する部屋を案内してもらいました。ホテルの空いている客室です。おてつたびの参加者はもう1人、東京からの男子学生と相部屋です。

 

ベット、洗面台、テレビ、エアコン、冷蔵庫があります。トイレは共同。風呂はホテルの大浴場が使えます。
無線LANの電波が届かずパソコンを使う時は客室の休憩スペースなどを使いました。

 

生活環境に不足は何もありませんでした。

■おてつたび仲間
同部屋の学生は、なんと私の母校の理学部物理学科の1年生でした。

 

彼はレポート提出のため最初の数日は、時間があればパソコンに向かっていました。16日間、仲良く共同生活できました。

 

おてつたび9日目、8月10日におてつたび参加者が1人追加。大阪の大学4年生です。学生同士、気が合うようで、2人でビーチに行ったり星を見に出かけたりしていました。

 

2日目に、おてつたびを終えて帰る方がいました。大手新聞社を退職し9月からWebメディアの日本仕事百科で働く女性です。マスクや食事をいただいたり、お世話になりました。


■仕事の説明
到着の翌日10時より若女将から研修として仕事の説明を受けました。約1時間。夕食のサービスの手順ですが複雑ですべては覚えられません。実際にはお酒を作るなどは先輩方が担当し、おてつたびは指示を受けて物を運ぶことが中心でした。この時間は就業時間には含まれません。

■朝食の仕事
採用時の条件に服装の説明がありました。
 服装・身だしなみ
  カッターシャツ
  革靴(男性)
  スーツ用黒パンツ(男性)
  黒パンプス(女性)
  スーツ用スカートorパンツ(女性)
以上は持参しました。


カッターシャツが何かと思ったら関西ではワイシャツをこう呼ぶようです。これにホテルから貸与されるチョッキを着ます。他にマスクを付けます。マスクは前のおてつたびの方から余りをいただきました。

 

始業は5:30または6:00。お客様の人数と準備の分担で変わります。まず事務所でタイムカードを押します。


ある日は110人分のお客様の朝食を用意しました。前日に厨房で作られ冷蔵庫に保管された料理を運び、お客様のテーブルに並べます。盆や皿はテーブルに置かれていますが、そこへ食物を並べていくのです。この写真はある日の朝食ですが、子供は少しメニューが異なります。
 

料理は全てを一度に並べるのではなく、サラダ・スムージー・水(氷入)はお客様の朝食の時間に合わせて、15分前から準備して配膳します。

 

そしてお客様が来ると、責任者がテーブルに案内して、リーダーが料理を紹介して焼き魚の固形燃料に火を点け、スタッフがご飯をよそい味噌汁を注ぎ、アルバイトはお盆でご飯と味噌汁を運びテーブルに置きます。来客が集中した時は、アルバイトが料理を紹介したり火を点けたりご飯や味噌汁をよそいます。ご飯や味噌汁のおかわりはアルバイトの仕事です。


食事が終わるとテーブルごとに食器を下げます。2~4人のグループのテーブルが多いのですが、盆にすべての食器がのるよう皿をまとめます。洗い場へ運びますが、状況によりアルバイトが各食器と生ゴミを分類することもあります。さらに五徳と皿を洗うこともありました。これが9時過ぎまで続きます。

 

その後に1時間ほど休憩。ここでまかない朝食を食べます。
 

10時過ぎから翌日の朝食の準備。事務方の作った配膳レイアウトに従ってテーブルと椅子を並べ、盆を置き、箸やお手拭きや皿や五徳を並べ、魚焼きの鉄板に油を塗って完了。作業が残っていてもおてつたびは12~13時に終了となります。

 

以上が朝食の仕事です。私はこの朝食を7回担当しました。

■夕食の仕事
夕食は1回しか担当していません。部屋がホールではなくレストランになります。また食事はコース料理でお客様で異なることもあり、食事中に料理を提供していきます。また飲み物を注文されることが多く、それを作ったり伝票に追記したり、朝食と比べると複雑です。

■布団敷きと布団片付の仕事
布団敷きは1回、布団片付は2回担当しました。布団敷きは58人分を4人で1時間あまりで作業しました。2人組でシーツを敷くと効率がいい。いろいろな作法を教わりました。

 

また、作業に際しホテルのポロシャツを借りました。



■シフト表
おてつたびの仕事は変化するため、ホテルはExcelの仕事シフト表を管理し、私達はそれを見て、自分の仕事の種類と開始時間を知ります。スマホにシフト表のリンクを貼り、それを毎日見るのです。Googleのアカウントも必要。直前の変更は若女将がLINEで知らせてくれます。またタイムカードをスマホで撮影して、勤怠時刻をおてつたびのサイトに入力します。スマホがない人はおてつたびに参加できないでしょう。
 

 

 

客室清掃では、リーダーの人がタブレットを持って、部屋ごとの人数や連泊のチェックしていました。ホテルの仕事の管理の基本はシステム化されています。

■まかない
ホテルなのでまかないがあります。ご飯とお味噌汁と食事の余り分です。お客様の食事がそのまま食べられる訳ではありません。


■食事の差し入れ
以前に厨房を担当していた方から、食事の差し入れを3回ほどいただきました。カレーとすき焼きうどん+酢漬けと刺身。どれも激旨。冷蔵庫に保管して、同部屋の相方といただきました。


■風呂
バイトも温泉の大浴場を使えます。大浴場は5~24時がサービス時間ですが、私は朝食のシフトがある時は5時前に入っていました。


■洗濯
ホテルの4階にあるコインランドリーを使いました。1回300円。乾燥機は使わず、室内で干しました。


■おてつたびノート
おてつたび参加者が、ノートに島の見所や外食のおすすめを書いています。山小屋のノートと同じですね。クオリティが高く、写真を貼り付けているページもあり、感心してしまいました。また積極的に外食しているのも驚きました。自分の記入は遠慮しました。


■食事
まかないがない時は近くのスーパーかほっともっとでお弁当や食材を買いました。外食は近くに店がなく、1回しか行けませんでした。


スーパーヤマグチ。徒歩2分。営業時間は7~21時。一番近いので頻繁に通いました。壱岐の魚が並びます。何度か刺身も買いました。少し高いけど牛乳も壱岐産を選びました。

 

スーパーイチヤマ。徒歩4分。営業時間は8~22時。店舗は広くて新しく安いのですが、ヤマグチより少し遠いのであまり行きませんでした。

 

ほっともっと。徒歩6分。郷ノ浦港へ下る途中にあります。何度か弁当を買いました。

 

フルグラと牛乳。山梨で一人暮らしの時の朝食はこれでした。410gを2袋、食べました。

 

食事以外にアイスをスーパーで買って食べました。6個セットのやつ。他に菓子は食べませんでした。酒もほとんど飲まなかった。


■生活用品の購入
2日目に生活用品を買いました。
ローソン。徒歩7分。24時間営業。ティッシュ、スプーンなどを購入。

 

生活館とダイソー。徒歩12分。皿、お椀、コップ、箸を購入。

 

ビーチに行く前に、ゴーグルと日焼け止めとリュックもここで買いました。


■歓迎会
おてつたびを担当している若女将が、初日におてつたび3人を夕食に招いてくれました。長崎で鮨たか尾を経営しているご主人が帰宅中で2人の子供と一緒に手料理をご馳走になりました。ご主人は日本一有名な鮨店で修行していたそうで話がとても面白かった。壱岐の日本酒「よこやま」も旨かったです。

以上