登山家の野口健さんのトークショー | オカポンのブログ

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岡本 誠 OKAMOTO Makoto

登山家の野口健のトークショーがラザウォーク甲斐双葉店で行われました。トークショーの相手は、山岳ライターの小林千穂さん。NHKの山番組によく出ています。


ラザウォークのラザコートでは立ち見も出る盛況。1時間半の長時間でしたが、私も立ったまま聴き入ってしまったほど、面白いトークショーでした。野口健さんは、近年は富士山の清掃やヒマラヤでの学校建設など、社会活動家として有名ですが、それとは対照的なタレントのようなユーモアを交えた軽い語り口で惹きつけられます。記憶に残った話をメモしておきます。

登山は『していい無理』と『してはいけない無理』がある。
野口健さんには16才の娘がいて、すでにキリマンジャロに親子で登頂しています。初登山は5年前の親子による冬の八ヶ岳で、マイナス17度という低温で娘が半べそをかいても登り続けたが、山頂の手前の山小屋で、上記を話して下山したそうです。その日は2名の遭難そして凍死がありました。これは母校の山岳部の遭難事故だったので強く記憶に残りました。

来年の富士登山は、朝出発の弾丸登山で行こう。
コロナ禍により来年も富士登山を控える動きがあるそうですが、野口さんはそれには反対。但し、山小屋は三密になるので、早朝から登って夜に帰ってくる弾丸登山をすすめています。富士講の人達に言わせると、太陽を下に見てご来光を拝むのは、無礼だそうです。

富士登山電車は賛成。
バスやタクシーの排気ガスがなくなる。富士スバルラインにレールを引くので景観を変えない。冬でも5合目まで行けるので、1年を通して富士山に行けて観光客が増える。冬の富士山の景観を楽しめる。その通りですね。

富士山清掃、山梨県と静岡県の参加者が少ない。
白山はゴミがないらしい。地元の人達が多く山に登り、登山者には「ようこそ白山」と声をかけるそうです。山梨、静岡の人達も、自分達の山という意識を持って欲しい、ということでした。